どこにいても飛べる空へ

荻原規子,読書

ファンタジーのDNA

Webで連載していた荻原 規子の「もうひとつの空の飛び方」が大好きでした。
これは、 その連載を元にした本です。ブックガイドみたいな感じになるのかな。

エッセイで、わけのわからないところでグッときて泣いてしまう経験は、馬場 あき子の「鬼の研究」以来かも。

若干、

「才能あるあの人の作法って、わたしと同じ!きゃあ!」

みたいなミーハー的なところは、気になるといえば気になりますが。

といいつつ、わたしも、このエッセイを読んで、

「おぉ、わたしと同じようなことを……」

とか思っていたので、まぁ、ファン心理というのはそういうものということで。

学校をあんまり信用していないのだけど、図書室があって、自分以外には読まれないかもしれないと思えるような本がひっそりと眠っていて、人から犯されない空間があるということは、とても大切なことのような気がします。
だから、本に対して目が利く人(いい本をただそろえるだけでいい)がいる学校図書館というのは、そうすてた物でもないと思います。