6月MMGテーブルゲーム会 その8 思い出の赤

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赤箱ニムト

みんなもってるけど、なかなか遊んだことがないゲーム(予想)「赤箱ニムト」で遊びました。

遊ばない理由は、今回遊んでみて、なんとなくわかった気がします。
それは、このゲームの出来がどうこうというのではなく、ただひたすらに「6ニムト」の出来が良すぎるというのがあると思います。
「6ニムト」は、シンプルでとっても、すっきりしています。
「赤箱ニムト」は、多少、シンプルさという面で、負けています。

というか、「6ニムト」は、ときに

「どれだそう?」

と考えることがありますが、軽いノリのゲームです。
一方、「赤箱ニムト」は、ずっと、

「どうしよう~」

と考え続けるがまん比べなゲームだと思いました。

だから、プレイした感覚が全然違います。

でも、「赤箱ニムト」を手に取ったときに、わたしたちが期待するのは、「6ニムト」みたいな雰囲気なんでないでしょうか。
で、「6ニムト」に、カードの雰囲気が似すぎていたり、日本語での名前が似ていたりするのは、もしかすると、「赤箱ニムト」にとっては、(商売的にはプラスかもしれませんが)ゲーム的にはマイナスだったかも。

「6ニムト」は、出来るだけ牛をとらないようにするゲームですが、「赤箱ニムト」は、できるだけ「緑の牛」(プラス得点)を取って「赤い牛」(マイナス得点)をとらないようにします。

「6ニムト」は、手番のないゲームで、みんな一斉に、

「せーのーで」

でカードを出します。でも、「赤箱ニムト」は、手番の人から1枚ずつカードを出していきます。
このあたりも、もしかすると、ゲームのテンポや重さに関係しているのかも知れません。
みんな一斉に出すのなら、

「まーいいやー。人が何出すかわからないから~」

てなことを考えて思考時間が短くなるのは、わたしだけですか?

自分の手番では、カードを1枚~3枚プレイします。
カードのならべ方は、「6ニムト」と同じ感じです。
ただし、「赤箱ニムト」のカードは、最初の列の頭になるカードを円形に並べます。ほら、「6ニムト」なら、最初に4枚並べておくカードですね。
人数によって、最初に並べておくカードの数はいろいろです。

円形に並べるのには意味があります。
なんと、このゲームでは、1番大きな数字と1番小さな数字はつながっていることになっています。
だから、「1」のカードをだしても、どこかの列を引き取る必要はありません。
「1」は、1番大きな数字の上に置かれることになります。

そして、列の5枚目の牛カードをプレイすると、その列を引き取ることが出来ます。

手番があると書きました。だから、基本的に、自分できめて5枚目をおくわけです。
だから、得な列の5番目にカードをおきたいわけですが、みんなそんなことを考えています。

そして、何が起きるか?
極端に、おいしい列というのは、潰されちゃって、けっこう全部の列が平均的になります。
↑ ちょっと、地味です。まあ、ときどき、極端なマイナスがデカい列というおそろしい列はありました。

こう、カードをおいてタネを蒔いて、他のプレイヤーが刈り取っていく様子を見るのは、なんとなく「ダミー」を思い出させます。
ただし、このゲームは、重い。

このゲーム、どう見ても、緑の牛よりも赤い牛の方が多いんです。
点数がプラスになったら、かなりよい順位だと思います。
このあたりも、このゲームが重く感じさせられるところです。

苦しかったり、重かったりするのが、決して楽しくないわけではないのですが、「6ニムト」とどっちやるといわれると……。

もし、全然、「6ニムト」と、まったくカードのデザインとが違ったら、また、違う評価になっていたような気も、ちょっとだけします。