積み木おじさんライブショー その3 魔法の手

おもちゃ日記,子ども,積み木おじさんライブショー

ボーン

ヴィボ

アレーナ

いよいよ、パフォーマンスの始まりです。
積み木おじさんこと相沢康夫さん、登場。
なんと、見たことのある人です。この建物に入るときにすれ違った、コンビニ袋を持ったおじさんではないですか!!!

うぉ。なんとなくそうではないかと思っていましたが(笑)
イメージよりも、鋭い感じです。媚びない理論肌のA型というタイプに見えました。

「おじさんのことを知っていますか?」

子どもたちからは、

「知らない!!」

という容赦ない声が(笑)
大人は、苦笑。だって、みんな相沢さんを見に来ているじゃないですか。
まあ、なかには、頭を使ってこたえる子たちもいて、

「積み木おじさん!!」

なんて声も、ちらほら。

「そうです。おじさんは、積み木おじさんです。
では、どうして、積み木おじさんという名前なんでしょうか?」

このあたりの子どもたちの声をひらっていくやり方は、あぁ、たしかにイメージ通りの相沢さんです。

最初は、「ポーン」、「ヴィボ」など、相沢さん自身がデザインした積み木の紹介、パフォーマンスからです。

ピエール・クラーセンが作る積み木、「アングーラ」や、「キュービックス」、「セラ」が、90度の角度、四角形を中心に据えた直球型の作品だとすれば、相沢さんのデザインされる「ボーン」や、「ヴィボ」、「アリーナ」などは、どっちかというと変化球に近いと思います。

それは、やっぱり、相沢さんの前に天才クラーセンがいたから、同じ道には進めなかったのかな。

そして、「ネフシュピール」は、なんだろう、やっぱり、クラーセンと相沢さんの作品をつないでいるような気がするというのは……きれいにまとめすぎでしょうか?

変化球の相沢積み木は、一見、積みにくそうに見えます。
ボーンは、その名の通り、

「なんに見える?」
「骨!」
「おじさんは、最初これに、蝶ネクタイという名前をつけました。
でも、おじさんとこの娘も、これを『骨』、『骨』っていってたんです」

という感じで、マンガで犬がくわえている骨のような形をしています。

「ヴィボ」の方は、V字型の積み木です。

あれ?今、ちょっと考えていて、「アレーナ」もあったような気が……。「ヴィボ」でなくて、「アレーナ」があったかも……。
すいません。相変わらずいい加減な記憶で。
「アレーナ」は、2つ重ねると葉っぱの形になるようなゆらゆら揺れる積み木です。

積み方は、多分、オーソドックスな積み方なのだと思います。
「ボーン」を、2つ積んで斜めに立たせる積み方や、「アレーナ」や、「ヴィボ」を、いろいろな積み方で積んでいくのも、「好きッ!」や、「まだ好き…」など、相沢さんの本を見れば、かいてある積み方で、だから、どこかで見たことがあるのです。

でも、

「こんな風に積めます。こんな風にも積めます。こんな風に積んだっていいのです…」

と(見てない人にはわかりませんね…)、どんどん積んでいくその的確な手の動きとスピードは、やっぱり、本では伝わってこないです。

本当に、創造の魔法を見ているようなのですよ。

それにやっぱり、積み木は、絵で見るものではなくって、実際に実物を見てさわるものなんですよね~と実感しました。

今まで、それほど自分のなかで光ってなかったものも、こうやって見てみると、果然輝きを増してきます。
あぁ、なんて簡単な人間なんでしょう(笑)

3人とも(笑)釘付けです。

「やっぱり、ビデオ持ってきたらよかった~」

とは、でこねぇさんの言葉でした。
はい。別にビデオ撮影禁止ではなかったです。何組かのご家族は、ハンディカムを持って録画されておられました。

でも、わたしは、ビデオ取りながら見るのはやだなぁ……。人が取ってくれるのは、うれしいかも(超自分勝手!)

「三脚、ついてますから!」

本格的だ!
まあ、今はないんですけどね。

その他にも、相沢さんがデザインされた「ツキミ」なんていう月見団子の形、円い形でなかに磁石が入っている積み木なんていうのも、紹介されていました。
月見団子→ツキミと、積み木→ツキミの両方の意味があるそうです。ちゃんと、ドイツ語でも、「ツキミ」という名前で売られているそうです。
ドイツ?スイスではなくて?そう。これは、ネフ社(スイス)ではなくて、ジーナ社(ドイツ)から出ているおもちゃなのです。

ということで、パフォーマンスは、はじまったばかりです。