淵となりぬる
紫の結び2 源氏物語
あぁ、この人はもしかして夕霧がそんなに嫌いでないのでは。
ということで、ちょっとダレる感のある「須磨」から帰ってからの「源氏物語」ですが、なかなか、魅力的にかかれていました。
「宇治十帖」の楽しさは俵 万智に教えてもらったし、いろいろな人の「源氏物語」を読むもんだなぁと思いました。
ただし、「若菜」が、上下にわかれているのはいいのですが、「若菜」の上の途中でこの本が終わっているのは、ちょっといただけないなぁ。
そして、紫上と女三の宮が会っているのをいいことに、朧月夜の君に会いに行く光源氏。
最低ですな。
その最低さが、ほんとうに淡々と書いてあって面白いです。
うーん。この淡泊な感じが、いい味になっています。
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