パラレルな過去

北条司,読書

エンジェル・ハート10

作家には、たとえフィクションの中の登場人物といえども、1度歩んだ人生は変えられないと思っている人と、状況に応じてテクニカルに過去を変えていける人がいます。
どっちがいいとはいえないけれど、コンスタントに完成度が高いのは、職人的な後者だと思います。

この人は、あきらかに、後者ですね。

暴走がないと、安定している分、頂上が決まってしまう感じも強いのですが。