にじいろのへび へびは好きですか

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にじいろのへぴ

今回は、めずらしく4年生のお兄ちゃんたちについてきた4歳児のお話です。
これだけ小さい子が来るのは、めずらしいです。というか、今回、はじめてですねぇ。

4年生たちは、自分たちでゲームを勝手に始めています。これは、

「ゲームするときは、わたしもさそえ」

とりんが、叫ぶ前のお話なのです。

で、1人とりのこされた、この子とゲーム。

ちょうど子ども用のいいゲームを仕入れてきたところだったので、試してみたかったのです。
そのゲームが、「にじいろのへび」です。

タイルをならべて遊びます。タイルには、いろいろな色のへびの「胴体」、「頭」、「尻尾」がかいてあります。ちょうど、へびをトントンと輪切りにしたような感じの絵です。
一番数が多いのが「胴体」のタイルで、胴体は、途中で色が変わっています。

このタイルをいくつかの山にしておき、1枚ずつめくっていって、タイルをならべてできるだけ長いへびをつくっていきます。

ただし、タイルは同じ色同士でなくては横にならべることができません。
また、前と後、両方が頭だったり、両方が尻尾だったりしてはいけません。
もし、どこにもつながらないようなタイルを引いてしまった場合は、新たなへびをつくります。

「頭」か「尻尾」のタイルをつなげて、へびを完成させることができたら、そのへびのタイルをもらうことができます。

考えるところは、どことどこがつながるかということだけです。
あとの部分は、タイルをめくったときの運だけです。
でも、小さい子にとっては、そういった運だけで部分で、勝ったり負けたりするのも大切です。

めくって、ならべて、めくって、ならべて、はじめは、中くらいの大きさのへびができました。
最後のカード、へびの頭は、4歳児の子がとりました。

「おお、へびできたねー。きみのだよ」

「へび、かまない?」

「大丈夫だよ。これは、紙のへびだから、かまないよー」

で、また、めくって、ならべて、めくって、ならべて、ドンドン大きなへびができてきます。
こんどは、顔の方が先につきました。
後は、尻尾だけ。

「ねぇねぇ、おっちゃん、へび、かまない?」

顔がつくと、気になるようです。

「大丈夫だよ。かまいなよ」

「ねぇねぇ、おっちゃん、へび、好き」

へび好きって言われると、困ってしまいます。

「うん。おっちゃん、あんまりへび好きなことないよ」

と、この子、「にじいろの尻尾」をゲットします。
この「にじいろのタイル」は、どんな色でも連結するジョーカーカードなのです。

「やったー。それで、へび完成や。そのへびも、きみのだよ。おっちやん、負けそうやなぁ」

と完成したへびタイルをまとめて渡そうとします。

「いやん」

「どうしたの?」

「ねぇねぇ、おっちゃん、へびきらい?」

「うーん。おっちゃん、どっちかというといやかなぁ」

「へび、かむからきらい?」

「そうやねぇ、かみよったらいいやねぇ」

そして、どうしてもうったえたかった一言をついに。

「あのね、あのね、ぼくも、へびきらいーー」

この子なりに、気をつかってつき合ってくれていたらしいという……。