いなかで遊ぼう その3 何びきいるのかな
子やぎのかくれんぼ
最初のゲームは、最近、『ゆうもあゲーム会』でオススメの「子やぎのかくれんぼ」です。
これなら、小さい子でも、遊べます。
簡単で、楽しい記憶ゲームです。
「ねぇ、『オオカミと7ひきの子やぎ』の話知ってる?」
と聞くと、1年生の子は、
「知らない」
との返事。
最近の子は、あんまりお話ししてもらってないのかな?
知らざあ言って聞かせやしょう(笑)
「今日は、お母さんやぎがお買い物にでかけました。
家の中には、7ひきの子やぎたちだけです。
さて、7ひきの子やぎたちがお留守番をしていると、家の外にはこわいオオカミさんがやって来ました。
『お母さんだよ、ドアを開けておくれ』
でも、その声は、がらがら声です。
『お母さんの声は、そんながらがら声じゃないや!』」
な、長い……。
「あ、わかった!」
ほう、やっぱりこの話、聞いたことがあったか。
「わかったか。じゃあ、あとの話は、省略。
そして、子やぎたちは、いろいろなところに隠れました」
と、缶に描かれている絵を見せました。
でも、実は、話をしっていたから「わかった!」と言ったのではなく、ただ単に、「このオオカミ、子やぎを食べようとしているんだ」とわかっただけだったようです。
まあ、いいや。ゲームをスタートしよう。
「缶の下には、最初5ひきの子やぎさんたちがいるよ。
そして、サイコロを振って、出た色の缶の下に、何びき子やぎさんがいるかあてます。 じゃあ、サイコロ振って」
小さい子を相手にする時は、もう、いきなりゲームから始めちゃいます。特に、「子やぎのかくれんぼ」のような簡単なルールのゲームは、それに限ります。
コロコロ。赤。
「じゃあ、何びき?」
さすがに、これは、子どもでも、「おっちゃん、なに聞くの?」状態です。
5ひきに決まってますから。
「何びき?」
「……5ひき」
缶を開けて、
「正解!」
缶から、子やぎを1ぴき出して、1年生の子の前におきます。
「正解したら、1ぴきもらえます。そうすると、この缶のなかの子やぎは、1ぴきずつ減っていきます」
ここまで説明すると、全員納得かな。
「この子やぎを、7ひき集めた人が勝ちです」
時々、「子やぎ」のことを「ヒツジ」と言い間違えをして、つっこまれながらも((その部分は、省略されています))、インスト終了。
ゲームは、もうすでに、開始しています。
おばちゃんの番。コロコロ。
5年生の子の番。コロコロ。
わたしの番。コロコロ。
えーと、大人と遊ぶときは、4つか、5つぐらい子やぎを助けたプレーヤーが出たら、缶をシャッフルするルールで遊ぶわけですが、わたしと子どもなんかが遊ぶ場合には、そのままのルールで充分です。
もう、3周ぐらいで、なにが何個だったか、わからなくなっています(笑)
最初に、間違ったのは、大人のどっちかだったと思いますよ。
「間違ったら、オオカミが来ます」
とオオカミの説明も、別に、その時に、その時でいいと思います。
記憶力は、子どもの方が案外よかったりします。
しばらく、オオカミは、あっちに行ったり、こっちに行ったり。
なんとなく、オオカミが来るのはヤバイというのが、ちゃんと伝わるところが、このゲームのよくできたところです。
「そして、2回間違えると、子やぎさんは1ぴき、オオカミに食べられてしまいます」
けっこう、一進一退の攻防が続いて、
「これ、7ひき集めるまでに、それ以上に子やぎが食べられちゃったらどうなるのだろう……」
などという、疑問も感じさせながら、さすがに、そこまではいきませんでした。
これは、1年生の子が勝ったような気がします。