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クジラの彼

作者曰く、「自衛隊ラブコメシリーズ」。なかなか、意外な組み合わせで良い感じです。そして、内容はまさにその通り。自衛隊にまつわりいろいろな恋愛話が中心の短編集です。
自衛隊が舞台ですから、これまでの自衛隊3部作のあの人は今的なお話もあります。まぁ、「塩の街」は、特殊すぎてここにはないんですけどね。
あと、謎生物たちは、今回は出てきません。

けっこうみんな、気が強いです。特に女の子。そして、筋肉が好きですね。まあ、実は自衛隊だから、こういう人が多い……というのは、実は嘘で、いろんな人がいるのは、自分がいる職場を見渡せば良くわかると思います。それでも、その職場その職場の文化というか、色はあるんだなぁと思ったりしながら読んでおりました。

「有能な彼女」が、特に読みたかったのです。やっぱり、尻に敷かれていたか~(笑)

ただ、この人のかくカップルって、今はラブラブでも未来ではどうなっているのかがけっこう未知数に感じさせられるところがあって、そこがリアルというか怖い感じもします。

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塩の街

これが、デビュー作かぁ。強いなぁ。
自衛隊3部作の最初の書。

まあ、このタイプの男が好きかといえば、かなり苦手なのですが、それをそんなに感じさせないですねぇ。
なんとなく、アンナ・カヴァンの「氷」を思い出したりもしました。あれは完全に閉じていく話で、これは、まあそれでも広がってく話なのですが。

そして、いよいよ「図書館戦争」に突入できるわけです。

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発売日 : 2010-01-23

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海の底

いきなり、ガチガチの怪獣パニック小説で、ちょっとひきました。
まあ、面白いんですが、でもこれが有川 浩の初小説だったら、次はなかったと思いのます。
まぁ、「空の中」を知っているから、ドラマが始まるのだと期待できるのですが、それがないと、ザリガニが人喰ってる時点でアウトになりそうな感じです。

前回読んだ「空の中」は空自で、今回は、海自。あと、陸自の話があって、それがデビュー作らしいです。

そして、前半、あれだけガチガチの怪獣ものだと思ったら、実は、……

以下ネタバレありです。

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発売日 : 2009-04-25

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空の中

実は、「図書館戦争」が読みたいなぁと思っていた有川 浩。初読みです。
期待していた以上に、面白かった。まだまだ、おもしろい小説を書く人は、いっぱいいるなぁ。

ライトノベルがスタートでも、ラノベを越えていく人の作品というのは、読む価値があるな~と再確認。桜庭 一樹、冲方 丁、有川 浩と、なかなか、高確率でいい感じです。

最初読んだときは、「E・T」がしたいのかと思っていたら、途中で、「火星人襲来」みたいなパニック小説になったり、心理サスペンスっぽくなったり、いろいろ楽しませてくれました。
で、割とちゃんとSFしてるんじゃないかというところも、好感度高いです。

寄せ集め的な感じもあるのですが、そこが安心感にもなっていると思います。
そして、最後はこの人独特のところに着地した感じです。

うん、結構、硬派なところも好きです。
大人のライトノベルといわれて、納得です。

角川書店,角川グループパブリッシング
発売日:2008-06-25