井上雄彦一覧

心の動き

リアル3

この話のすごいところは、話の中心に野宮を持ってきているところだと思います。

そして、この人達の心の動きは、なんか自分とかさなる。

「同情されると惨めになる」

「生涯は不自由ですが不幸ではありません」

それは、一面の真実。
でも、真実は、いつも、一面だけではない。
もちろん、それは、健常者の都合のよいようにも、障害者の都合のよいようにもできていない。

そういうことを、最近、よく考えます。

 

原作・吉川英治

バガボンド18

武蔵編の時は、

「けっこう、原作通りだよ」

と聞いていたのですが、小次郎編に入って、ぶっ飛んでいるだと思います。
ただ、原作を読んでないので、比べようがないのですが。

しかし、武蔵、野獣だと思っていましたが、小次郎の育ち方の方が激しいような気がしてきますねぇ。
だって、武蔵はいちよう、家があって、友だちもいて、という環境でしたからねぇ。


モーニング

バガボンド19

えーと、やっと柳沢教授は、現在にもどってきましたが、バガボンドは、まだ小次郎編です。

モーニング。いい意味で、暴走を許してくれる雑誌だと思います。


孤独

バガボンド20

斬り合うことでしか、人と会話できないとしたら。
そして、話し合った結果、必ずどちらかが死んでしまうのだとしたら。

佐々木小次郎、なんという、悲しい人物なのだと思います。


走れ!

リアル4

障害があるから強いわけではない。

障害があろうがなかろうが、心が強い人もいれば、心が弱い人もいる。

そういう単純なことなんだけど、「言っちゃいけない」みたいになっていることって確かにあって、でも、良質な物語は、そういう壁をどんどん壊していく。

父親との関係とかは、この物語では障害が軸になっていますが、実は、障害とか関係なしに起こりうることだと思います。
だから、共感できたり、反発したりする。


吉岡…

バガボンド21

時間の密度が、あいかわらずすごく濃いです。
完結するまで、どれぐらいかかるんだろう。

吉川英治の「宮本武蔵」は、佐々木小次郎との巌流島で終わるのかな…たしか…。
ちょっと、読んでみた気にさせるマンガです。

吉岡一門との因縁の対決。人のからみ方もおもしろいです。

柳生とは戦わないのかな?


強くなることとの意味

バガボンド22

強くなればなるほど修羅の道。
もともと、そこから抜け出るためのものだったのでは?

では、なぜ、そうまでして強さを求めるのか?
「強さ」とは、いったいなんなのか?

いっぱい、疑問文の感想が出てくる作品です。


バガボンド23

伝七郎が、熱くて好きです。

又八のなさけなさも、いいです。

勝負事に絶対なんてないので、「最強」というのは、「たまたま」がつみかさなっただけのような気もする。

でも、その「たまたま」の確率を少しでもあげるために、あがいている。

そんな感じのマンガです。



決着。そして前へ…

バガボンド25

強くなったところで、年を取って動けなくなれば?
絶対に来る寿命は?

前に立つ人間がいなくなるまで、殺しつづけるのか?

それでも、迷いながらこの螺旋を行く。