ザ・コクピット5
人の価値観は多様で、真実や正義もまた、人の数だけある。
当然のことではあるのですが、そうやって、俯瞰して見ることができる目をもつのは、けっこう難しい。
何重も入れ子構造になった世界のどの層にもアクセスできるというのが、松本 零士の強みです。
反戦マンガって、わけでは絶対にないんだけど。戦争を賛美しているわけでもない。
松本 零士には、いつも、もう一つ上の視点があるなぁと感じています。
戦っている人間に対して、そうしか生きられなかったことを淡々と見つめる視線というか。
アニメ版の「銀河鉄道999」を見ると良くわかるのですが、松本 零士以外がかくと、どうしても、機械化人って、「悪」ととらえてしまうし、そう見えるようにかいてしまう。
でも、多分、松本 零士のなかには、ものすごく機械化人への憧れや、やっぱり、そうとしか生きられない価値観というのを認めているところがある。
そして、その上位としてメタノイドが出てくるけれど、それも、決して「悪」ではない。
相容れないだけ。
そういえば、マゾーンも、そういう存在でした。
そして、そういう存在同士だからこそ、残酷な戦いになっていくという認識があるのかもしれません。