ハクメイとミコチ9
何回かかいていると思うけれど、「ハクメイとミコチ」は、日々の暮らし、日常がこうであって欲しいという理想の状態だという気がします。
そんなに未来のことは考えていなくて、その日その日を精一杯くらしている。
そんな中に、冒険も、ワクワクも、時には退屈すら楽しむ余裕がある。
素敵です。
ラヴクラフトモノの短編集だと思って購入したのですが、違っていた。
マンガ家、田辺 剛の短編マンガ集という感じでした。
「アウトサイダー」は、ラブクラフトの物語の中では、けっこう好きな方です。
少女マンガ的な絵柄でこの小説のマンガ化作品を読んだ気がするのですが、印象は、そっちの方が好きかな。
絵は、多分、田辺版の方がうまいと思うけれど、主人公が抱く自分のイメージと最後のオチのギャップということでは、以前読んだマンガの方がおもしろかったと思います。
でも、今、調べても出てこない。本当に、そんなのがあったのかは不明(笑)
他の短編も、けっこう原作つきが多いです。そして、なんか、統一感は、あんまりないな。
寄せ集めの短編集なので、当然といえば当然なのですが。
ロボットの仲間も増えてきて、一層、にぎやかになってきました。
ロボットが人間に似ているのではなくて、もしかすると、人間が精巧なロボットなのかもしれない。
生まれ(つくられ方)によって、価値観が違ってくるところはあるけれど、それは、人間だって同じ。そして、価値観がどうしてもあわない者がいることも、人間もロボットも同じです。
もしかしたら、ロボットの方が善良かもしれない。
他人に何かを感じたり期待したりすることが、「人間」の誤解であるというのなら、人間同士でも、その誤解が生じているだけかもしれない。
これから、どんどん問題になっていく倫理の問題のような気がします。