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むかし・あけぼの 上 小説枕草子

「鬼の女房」でも書かれていた清少納言と則光。やっぱり、いいわぁ。
そして、「清少納言と申します」のなぎ子とも重なります。それは、この清少納言の圧倒的な陽性ですねぇ。
いや、イヤなところはないとか、理想の人とかではないんですよ。でも、この人といれぱ、絶対に楽しいわという感じがあって好きです。
則光との関係も、まあ、そのへんのおっちゃんとおばちゃんといってしまえばそうなのですが、それが大層、愛おしく感じます。
まあ、宮中のいろいろなできごとよりも、こっちの話の方が好きかな。

私は草子に、則光の「かわいげ」を書きとどめるだろう。
と思った直後の
書いてやるもんか!
までの一連の流れとかは、もう本当に落語としか思えない。爆笑しました。それでいて、そうよねぇとも思うし、そして、嫌味でないのです。

なんだろうな、この気持ちよさは。
まあ、世相というか、時代の趨勢は移り変わっていって、だんだん悲しいことが起きてくるのですが、それでも、まっすぐ前を見ている感じがあります。

源氏物語はなよなよっと男も女も一向にすっくりしないところに情緒があっておもしろいのですが、清少納言の物語は、あっさり、そして、すっきり、くっきりといろんなものを見せてくれるところがあるのだと思います。

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清少納言と申します6

いよいよ、なぎこも宮中で定子に仕えることに。ということで、「枕草子」らしくなってきました。

同じことが書かれていても、「はなとゆめ」の清少納言よりもこっちのなぎこの方が、ものすごくしっくりくるわと思ってしまう。

田辺聖子の「鬼の女房」の清少納言は、もうほんとうにかすかにしか覚えていないのですが、多分、こっちに近かった気がします。

今読んでいる荻原 規子の「宇治の結び」が終わったら、田辺 聖子の「むかし・あけぼの」を読む予定をしています。
楽しみ。

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清少納言と申します5

清少納言は、やっぱり「紫式部日記」の影響か、イヤなヤツの印象が強かったのです。
多分、高校の授業でも、そんな感じで習ったのかも。

でも、その印象がちょっと変わったのが、田辺聖子の「鬼の女房」の清少納言なんですよねぇ。
そこに書かれた旦那の惟光との関係。いや、最初は印象通りな感じなんだけれど。でも、なんというか気持ちのいい性格をしているんですよねぇ。陽性な感じ。そして、別れてもなんか、けっこうお互いのことを思う合っているというか仲良しな感じの2人の関係が、良かった。

あぁ、そうか。「はなとゆめ」に感じている違和感というのは、この陽性な部分が書かれていなかったからかというのが、ちょっと今、腑に落ちた。
で、その後、「枕草子」の成立の話を聞いて、価値観がひっくり返ってということが起こります。
たしかに、素敵なことだけを書いていこうという決意もあったと思うけれど、その根底には、陽性な部分があったと思います。姉御感といいかえてもいいかも。

で、なにかいいたいかというと、この田辺 聖子のスピリッツを継いでいるのが、この「清少納言と申します」ではないかと、今、突然、思ったのです。

たしかに、今はわかれてしまった惟光となぎこは、これから何が起ころうと仲良しであり、相手が危機の時には駆けつけるということを、わたしが今でも、確信しているのは、そして、今までたとえなぎこが男であろうと、惟光となぎこが仲良しであることを確信していたのは、多分、この田辺聖子版の清少納言の刷り込みのせいです。

でも、それが腑に落ちる形で、ここに示されていると思います。
違うかな。

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清少納言と申します1

えーと、PEACH-PITの「しゅごキャラ!」を読み終わったのが、2016で、もう8年も前になるのですね。
そういえば、同じ作者の「ローゼンメイデン」って、どうなったんだっけと思って、PEACH-PITのマンガを探していて見つけました。

ちょうど、冲方 丁の「はなとゆめ」とか、荻原 規子「源氏物語」のシリーズを読んでいて時期的にも平安時代が盛り上がっている(自分の中で)ということで読みました。
そして、その流れでなぜか、NHK大河ドラマ「光る君へ」は、見ていないという(笑)
いや、今大河はなぜか「八重の桜」を見ているんです。
ということで読んだのですが、、コレ、変なマンガのフェイスはしているけれど、めっちゃ良いマンガですねぇ。

わたしは、田辺 聖子さんのかく清少納言のイメージが強い(といいつつ、ほとんど覚えていないのですが、「鬼の女房」が好きなのです)のですが、あのイメージに近い。

まあ、いろいろとトンデモ設定はあるのですが、良いです。凄いこと考える人がいるなぁと思った1巻目。

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ジョゼと虎と魚たち

昔、実写映画してたときにポスターを見たことがあって、ちょっと興味があったのです。
で、アニメ映画がつくられたということで予告編とか見て、惹かれて、映画を見に行きました。

この本を買ったのは、映画を見に行くちょっと前かな。本屋で見かけたときに、「えっ、短編なんだ」とちょっとビックリして購入しました。

映画は、甘いお話だといえばそうなんですが、とてもよくできたわたしは好きなお話でした。
絵本のあたりの伏線の回収具合とかは、本当に良くできていた。

でまあ、あんな感じのお話を期待して読んだのですが、全然、雰囲気はちがいますねぇ。

でも、これはこれで、なんか凄いいい肌触りで良かったです。

基本、田辺 聖子というと、おっちゃんおばちゃん小説なイメージが。ウチの父が好きだったんですよ。昔、このサイトで父の追悼文のつもりで「鬼の女房」の感想も書きました。なんと、サイト吹っ飛び事件のせいで、なくなっちゃったのですが。

で、この本の短編集も、イメージ、おっちゃん、おばちゃんのイメージでした。映画みたいに、若々しい感じはあんまりない(笑)
そして、もともと、おっちゃんおばちゃんぽかったわたしが、リアルなおっちゃんおばちゃんになっていますので、まあ、おもしろくないわけがないという。

ジョゼは、わたしのなかでは映画のビジュアルイメージに若干ひっぱられていますが、恒夫なんて、おっちゃんです(笑)
そして、この時代から、ツンデレって、ちゃんとあったんだという。

なんだろう。どの小説も毒がないわけではない。でも、ものすごくおっとりしているというか、上品(?)な感じがするんですよねぇ。悪意が表面にでてこない。諦観している感じなんでしょうか。それがすごく気持ちいいのです。
なんでだろう。関西弁のせいかもしれないです。

特に、「ジョゼと虎と魚たち」のラスト1ページの言葉は、ものすごい衝撃的。衝撃的なくせに、全然、激しい言葉ではなくて。
田辺 聖子、つくづく、凄い小説書きだなぁと思いました。