諸星大二郎 デビュー50周年記念 異界への扉
デビュー50周年かぁ。
根強いファンが多いですね。そして、絵柄もものすごく安定している。
諸星 大二郎の作品や絵だけではなくて、それに関連する美術なんかも載っていて、単純に楽しいです。
そして、改めて思ったのですが、この人、絵にもお話にも、不思議な色気があります。ストレートな色っぽさというのは、全然感じないのに。なんだろう?生き物のなまなましさみたいな。でも、ちっともいやでない。
神話・伝説関係のお話が、やっぱり好きです。
「魔女」から気になってた五十嵐 大介の最新作です。
遺伝子操作で、人間の形にされたHA(ヒューマノイドアニマル)。もともとは、宇宙開発の目的で研究されているものらしいけれど、それを軍事目的で利用するものもいて。
さらに、彼らが生まれてきたのには、大きな意味がありそうな……。
お話としては、「魔女」に比べるとアクションが増していて、スピーディでわかりやすいと思います。
そして、絵がきれいで、キャラクターが魅力的。
「魔女」を読んだときは、諸星 大二郎の亜種かと思っていたけれど、これはそんな感じはしませんねぇ。さて、どんな物語がこれから展開するのか、どこに着地するのか、けっこう楽しみです。
五十嵐 大介。「魔女」から「ディザインズ」までの間の作品も読んでいかないとと思っていますが、けっこう期待できるなぁと思っています。
「西遊妖猿伝」も、3年以上ぶりぐらいかも。
最近、けっこう諸星 大二郎のマンガもいろいろ出ていますね。「栞と紙魚子」のシリーズは、思わず買ってしまっています。
昔、「暗黒神話」とか「孔子暗黒伝」とか「マッドメン」の頃は、真面目なSF的なお話にものすごく引かれていたのですが、最近は、それだけが魅力じゃないと思います。
なんというか、真面目なところと、ギャグなところが、ものすごくいい具合にブレンドされていて、そこが楽しいし、読みやすいです。
そしてそれは、今まで意識しなかっただけで、ずっと昔の作品からあったなぁと思います。
今回は、双子の動きとか、拝火教の人たちの面倒くさとか、そんなこと全く気にしない悟空の様子とか、そういうのが、けっして不真面目ではないのだけれど、無理なくお話の中に入っています。
読むと、グッと引きつけられます。
ゾロアスター教。
もともと、拝火教って、仏教とも対立していたような気が……。まあ、その知識って、多分「ブッタ」で読んだ程度のものですが。
でも、こうやって、いろんな文化、風習がでてくる方が、同じ文化圏を旅したのではなくて、本当に、異国を旅にしたのだなぁと、実はリアルな感じがします。
講釈師の机の上にある本が、素敵です。