フォーラの森砦V3 上 セブン=フォートレス リプレイ
なんか、単純な展開にするとかいってますが、ドンドン複雑になっていくのが菊たけリプレイですな。
どういう頭をしているんだろう。
でも、予告があるということは、ある程度考えているということだしなぁ。
はじめて読んだ菊たけのリプレイが、たしかゲームフィールドから出ていたこの本の元本だったと思います。
それまでは、グループSNEのリプレイとか、女神転生のリプレイとか、わりと世界がかっちりと作られていたRPGのリプレイばかり読んでいたので、あの本には驚かされました。
なんせ、カニアーマーとかいって、カニ背負ってる人がパーティにいたりしますからねぇ。
でも、ストーリー的には、すごい印象に残っていないのですよ。おもしろいと思ったのは、「リーンの闇砦」ぐらいからです。
あれは、プレーヤーも、ベテラン揃いだったということもありますが…。
でも、こうやって改めて読んでみると、やっぱりプレーヤーの作った細かい設定を結構ストーリーに組み込んでいたりして、人というのは、基本は変わらないものだと思います。
あいかわらず、プレーヤーのいい加減な発言まで伏線にしてしまう菊池たけしは、スゴイです。
しかし、こんな勝手に設定作っていくプレーヤーって、普通なら無視するよなぁ。
一緒に遊んでいるプレーヤーたちにとっては、菊池流は、かなり「読まれている」部分もあるのですが、それでも、裏を読んで遊ぶというのも、楽しそうです。
菊たけのリプレイは、すごいですねぇ。
まぁ、ベテランのプレーヤーがスゴすぎるというのはありますが(特に鈴吹太郎は、どのリプレイでも鬼のようだ)。
でも、いつも目一杯風呂敷を広げまくっていて好きです。
TRPGは、「モンスターメーカーRPG」と「ソード・ワールドRPG」、「真・女神転生2TRPG」と比較的地味なのしかしたことないんですよねぇ。
こういうシーン制のヤツも、1回遊んでみたいです。
でも、難しそう。物語のお約束をいっぱい知ってないといけませんからねぇ。
地蔵になったりして。
一気に読んでしまいました。
1巻も、そうなのですが、おもしろい。スピード感があります。
特に、「お兄ちゃん」に。
1巻とは、ちゃんと中心になる笑いのネタが変わっているところがスゴイですね。
これは、TRPGにまったく興味のない妹に1巻目を読ませたのですが、
「おもしろい」
と言っていました。
多分、2巻目も、気に入るでしょう。