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70年代日本SFベスト集成1

これは、大津市立図書館で読んだんですよ。ということで、多分、小学校高学年か中学生の頃にであっているのではないかと思います。

当時、星 新一、眉村 卓が好きで、筒井 康隆は、「時をかける少女」というジュブナイルつながりで名前は知っていたのかな。いや、原田 知世の映画から知ったのかもしれません。

筒井 康隆の超能力ものである「家族八景」とかは読みたいと思っていたけれど、スプラックスティックなものにはあんまり惹かれなかったのですが、名前を知っていたので、多分、本棚の前で、いろんな本をペラペラとめくっていて見つけた1冊です。
まあ、中身を読んだというよりは、ペラペラとめくって、マンガのところだけ読んだのだと思います。

その読んだマンガが、永井 豪の「ススムちゃん大ショック」だったのでした。
もう、衝撃的でした。今でも思い出すトラウママンガです。まあ、後に「デビルマン」という一生の付き合いになるトラウママンガをもう1つ読むことになるのですが、この「ススムちゃん大ショック」は、永井 豪という天才に意識して触れた瞬間なのでした。
ということで、この本のベストは「ススムちゃん大ショック」です。マンガが入っていることの意義というのは、大きいと思います。2020年からの竹書房に移った「ベストSF」シリーズは、マンガが入っていなくて、ちょっと残念です。

「ススムちゃん大ショック」以外は、今回の初めて読むことになります。
60年代のSFベスト集成は、けつこうシンプルなお話が多くて、あぁ、SFってこれでいいんだと思ったのですが、70年代はけっこうお話的にも複雑になってきて、今の物語に近づいているなぁと思いました。
そして、不思議なことに、シンプルな60年代のものよりも、ちょっと古く感じるお話が多かったです。
シンプルなSFよりも、時代の空気をすってできたSFが多かったということかもしれません。

後の方の作品ほど、リリカルなお話が多かった感じです。筒井康隆が意識的にそう並べたみたいですね。
1番リリカルなのは、「美亜へ贈る真珠」かな。梶尾 真治の商業デビュー作。この人とか、この時代から活躍している人なんだと。80年代ぐらいの人だと思っていました。
ん?伴名 練の「美亜羽へ贈る拳銃」って、伊藤計劃トリビュートななんだけれど、この作品も意識している感じなんでしょう。
伴名 練オマージュも多層的なのか。

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異形の明日 恐怖小説集

筒井康隆編の恐怖小説のアンソロジー。
まあ、そんなに恐怖小説が好きかというと……クトゥルーとか、あんまり怖くないヤツしかよんでないですよねぇ。

「恐怖」って、難しいですよねぇ。不思議なことが起こるのも恐怖だし、まったく起こらなくても恐怖はあります。
不思議な話としては、小松 左京の「くだんのはは」はなんというか、不思議と不可解がまざっていて良い感じです。
不思議はまったくないけど、戸川 昌子の「緋の堕胎」は、いやぁな感じの怖い話でした。
ネタがバレてる感はあったけど、生島 治郎の「頭の中の昏い唄」は、けっこう好みです。

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筑摩書房
発売日 : 2013-09-01

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旅人まんが 鉄道編

「鉄道」だけで、アンソロジーができるというのが凄いよねぇ。わたしは、鉄ちゃんではないですけれど。
まあ、ジャンルとして成り立つだけの名作があるということです。
たしかに、駅とか汽車、電車というのは風情があるし、ドラマチックでもあります。

大城 のぼるの「車掌補」とかは名作でした。
あとはやっぱり、石ノ森 章太郎の「青いマン華鏡」と松本 零士の「銀河鉄道の夜」が安定ですね。

でも、石ノ森 章太郎のお姉さんって、話を聞くごとに実はみんなでつくったイマジナリーシスターではないかと思ってしまいます。

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60年代日本SFベスト集成

2010年代の年刊日本SF傑作選「結晶銀河」を読みながら、並行して、こっちも読んでいました。こっちの方は、まだ、ワンアイデアで赦されるようなところがあります。まあ、時代的に読み手も育っていなくて、いろんなアイデアを詰め込んでも、理解されなかったりしたのだろあなぁ。

その分、単純にできていてシンプルにおもしろいです。そして、SFのおもしろいところって、この時代から大きく変わってはいないのだなぁと思いました。

最大の収穫は、星 新一の「解放の時代」ですねぇ。わたし、星 新一、かなり読んでいるはずなんですが、こんなん書いているとは、まったくしらなかった。
爆笑しながら読んでいました。
しかし、これ星 新一としては、絶対隠しておきたかったヤツのような気もします。

半村 良の「H氏のSF」とかも、ただ酒場で馬鹿話するだけ。それでも、あぁ、コレでいいんだと思いました。オレが書くのがSFって感じですねぇ。

難しかったのは、荒巻 義雄の「大いなる正午」。やっていることは、土木工事なのに無茶しすぎ。

なんか、物語としては「男のロマン」みたいなのが多い気がします。時代かな。そういえば、ここには女性作家は1人もいませんねぇ。

筒井 康隆,
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筑摩書房
発売日 : 2013-03-01

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幸田文 ちくま日本文学全集51

けっこう色っぽい話が多くて、なぜか、「岡本かの子」だとばかり思って読んでました。思わせぶりな感じって、今ではものすごくわかりにくいんだけれど、この当時はどんな感じで受けとられていたんだろうとか、いつも、この手の文学を読むと、考えてしまいます。
その時代の空気を伝えてくれるものでもあるし、その時代の空気がわからなければ理解できないものでもある。

あんまり、勉強したくない昔(今もか)は、時代の空気なんて考えずに、今の自分の読み方をすればそれでいいんだと思ってはいたけれど、それだけでは、消えてしまうものもあって、もったいなくも感じています。