風の城砦1
「サラディーナ」も、「ツーリング・エクスプレス」も、なんだけれど、この人の作品、読めば、びっくりするぐらい面白いですよねぇ。いつも、想像の上をいきます。
少女マンガのおもしろいところと、男マンガ(というか劇画?)のおもしろいところが、ものすごく上手にミックスされている感じ。
ということで、今回も、良いですよ。
裏ヒロインのみゆきちゃん。
我慢はいけない、本当の自分の気持ちに素直に、なんて言葉にだまされてる気がする。
実は、「本当の自分の気持ち」なんていうのは、ないんじゃないかなぁ。完璧主義であったり、プライドが高すぎると、不幸の原因を探しがちなのかな~。
みんな、どっかで無理をしてて、その無理を支え合うのがパートナーなのだと思います。
ここまでくると、もう、なにやっても安定な感じですねぇ。
でも、この安定感というのは、実は維持していくのは、結構難しいんじゃないかと思います。
作者が1番にあきちゃったり、もっとやれるとおもって暴走しちゃうと、そこで終わってしまいます。
本当に、よく続いています。
ちびねこ絵本、第2弾です。
ちびねこの嫉妬のところ、ものすごい好きです。
多分、この感情に気づけるかどうかは、だれかと本当に仲良くなるときにキーになる気がします。
そして、自分のその感情と、どう向き合っていくかも。
見た目にだまされてはいけない。ふわふわしてみえるけど、これらはすべて、天才のが生み出した言葉なのです。
これって、悲惨に、ドロドロにかけば、それなりに泣かせる感動作になると思うのですが、おさえて、おさえて、わざとそうならないようにかいているのだと思います。
その匙加減が、なんとも素晴らしいです。
続きが見つからないのですが、読んでみたいです。