男の星座4
恋の季節「春雷篇」が終わって、「風雲篇」。
フィクションは、事実を超える。
伝説の鉄人ルー・テーズ。
そして、
やたら”真実”を深追いしたがる因果な性分」
その時代、やっぱり、梶原 一騎のかく物語を信じていた人は多かったし、ぼくらも多分そうして大人になった。
あったことが真実ではない。
その信念が好きです。
野球マンガとプロレスが、幼稚園時代から小学校時代の1大トピックだった世代のわたしたちにとっては、デカい存在だった梶原 一騎です。
その梶原 一騎の自伝的マンガが、この「男の星座」。
前から名前は知っていたし、いつか読まなければと思っていたのですが、とうとうこの年になってから手を出しました。Kindleで安売りしていたのがきっかけです。
印象としては、愛らしい乱暴者。
まあ、実際にとなりにいたらわたしは怖いだけと感じると思いますが、それなりの愛嬌がある人でもあるのだなぁと、かき方を見て思います。
頭に血が上ると、なにするのかわからないところが昭和的です。
まあ果たして、「激マン」が面白いのか、「デビルマン」が面白いのかは、微妙なのですが、それは、このマンガの中で分けて考えることは出来ない要素なのです(断言)。
そして、この今のクオリティの絵とつけ足したエピソードで、デビルマンのリメイクすればいいのにと思っていましたが、本当にそんな改訂版「デビルマン」が、出るみたいですね。
後半のデビルマンの異様な密度は、打ち切りという緊張感からきていたようです。たぶん、これは、作品にプラスに働いている気がします。
この調子で、このマンガで振り返った作品、全部、改訂して出したら面白いのに……。とおもいつつ、「デビルマンの章」も、佳境です。そして、次の章がちゃんとあるのかも、気になるます。この、永井 豪版、男の星座。