大島弓子が選んだ大島弓子選集6
角川のあすかコミックスあたりから出ている作品を集めてあります。
このあたりの作品は、初期のエキセントリックさが薄れて、読みやすい気がしていました。でも、作品そのものの持つ深度は、変わっていないですねぇ。
角川のあすかコミックスあたりから出ている作品を集めてあります。
このあたりの作品は、初期のエキセントリックさが薄れて、読みやすい気がしていました。でも、作品そのものの持つ深度は、変わっていないですねぇ。
お父さん世代の人間関係も。
微妙に、重なっていたり、重なっていなかったり。
まぁ、これだけ、同じ夢をもった人が同じ場所にいるのかというと、そのあたりにフィクションも感じるけど、同じ夢を持っているからこそ、集まってきているともいえる。
この距離感が、うまい。
府中野の調子がわるかったのは、心配だけだったのかな?なんか、もうちょっと、深読みをしておりました。
次巻あたりで、マリカの秘密がわかりそうですね。
ライオンさんの初恋のお話がかかれます。
少し、マリカちゃんのことが、わかる感じ。
このマリカとあのマリカは、同じ記憶を持っているんでしょうか?
「赤すいか黄すいか」は、確か、「綿の国星」のコミックスに載っていて、それではじめて読んだんです。
その当時は、まったく、さっぱり、意味がわからなかったです。
まぁ、今だって、意味がわかるとはいえないんですけどね。ただ、何が起こって、どうしてそういう状態なのかは、わかるようになってきました。
そして、大島 弓子、なんちゅう話を書くんだと……。
それは、「ダリアの帯」を読んだときにも、思った。
ある意味、少年と少女には、断絶があります。
その断絶ばっかりをかいたような作品がならんでいます。
でも、断絶がありながら、物語的な救いは、お互いに手をさしのべたところにある。
その結論の脈絡のなさと、それでいて、圧倒的な説得力。
多分、それが、大島 弓子のなかの少女の視点なのだと思います。