隠の王9
せつない話になってきた。
こんな話になるとは、実は1巻みたときは思っていませんでした。
2人とも、いい子だ……。
まあ、思った通りの展開かなぁ。でも、彼自身も、決して悪い人出はないと思わせるところが、うまいところです。
今まで、1冊1冊、まとまっていたのですが、この巻は、「続き」に引いたので、そこは、ちょっとビックリしました。
内容的には、猟奇的なものが入ってきているので、「ハリー・ポッター」よりも「ダレン・シャン」の方が、上の年齢向けかとも思うのですが、一概にそうともいえないところがおもしろいですね。
ハリー・ポッターは、主人公の成長の物語です。でも、ダレン・シャンの主人公は、成長しない。もちろん、バンパイアとして成長を止められているということもあるのですが、バンパイアの生き方自体が、成長をあまり必要としていない生き方なのですね。
そういう意味では、アクション豊富な「ダレン・シャン」なのですが、展開的には、「ハリー・ポッター」より地味といえそうです。
この冒頭は、けっこう読み進めるとあざといなぁと思います。
映画の予告編で、
「えー、こんなシーンが!」
とか思って見てみたらたいしたことなかったみたいな感じ。
真の敵の姿がしたいに明らかになっていく1巻です。
つまり、いいバンパイアと悪いバンパイアがいて、争っていると……(そう、単純な物でもないけれど)。
でも、眠っているデビーに声をかけて出ていくところは、日本的というか、日本で「ダレン・シャン」がうけている理由がわかる気がします。