応天の門12
いやぁ、ラスボスというか敵だと思って出てきて、まあ、これから敵になるんだろうと思う人物が、なかなか敵にならないこの展開って、めっちゃ面白い。
実際、敵認定して闘うのではなくて、なんか状況がそうさせてしまうところもあるんだろうなぁという。まあでも、相容れない部分は、しっかりと書いていく。その積み重ねで物語ができていくのがきもちいいです。
桃源郷のお話などを通して、杓子定規であることが正義ではないと、道真も学んでいる感じです。
あぁ、これが、この前、「達人伝」で読んだ「無用の用」の話だなぁと。道真、有能故にいろんなことに巻き込まれていきます。まあ、自分ならなんとかできるかもという思い、できるかどうか試してみたいという思いだって、欲かもしれない。でも、それで救われる命もあったりする。
そして、白梅24歳って、けっこう衝撃的でした。道真より、年上!いや、10代だろうと思っていた。めっちゃ今回の話でも少女です。
そして、道真も、めちゃくちゃ信頼していますねぇ。そして、技能力の高さは、スパイとして活躍しそうな感じです。これから、活かされたりするのかな。
あと、業平に対する
「止めないんだ」
というのも好きです。
そうですよねぇ。そんな常識を大事にする人じゃないですよねぇ。