謎の聖都 グイン・サーガ128
ラストまで、あと3冊。
あとがきも、エピグラフもない1冊です。
もう読めないと思うと、よけいに読みたくなってくるのかもしれません。
そして、それでも物語は、「何かがこれから始まるよ!」とささやき続けます。
ヨナとフロリーの出会い。
無能なパロの魔導士。
スカールとイシュト。
聖都の闇。
読みたい。続きが読みたい。
久方ぶりに、ねる時間を削って、最後まで読みたいと思わせる小説でした。
ラスト以外は、ずっと映画とかぶっているにもかかわらず。ものすごく、ドキドキしながら最後まで読みました。
ケイトの恋愛が、たった一章で終わっちゃったのとかは、まあ、そうなんだろうと思うけれど、なんていうかやりきれない感じです。
そして、それでも語り出さないケイト。
衝撃のラストは、本当に、予想外でした。
わたしは、もっとオカルトチックなことが起こるのだと思っていました。
そして、ラストでやっとケイトが語り出す。かなり、計算し尽くされた効果でした。
賛否両論は、うなづける。
うーん、お話としては、ものすごく正しい終わり方だと思います。
映画と本と、どっちを先に読んだかで、多分、感想が左右されてしまうぐらい微妙なバランスの上にあると思います。
そして、わたしは映画を先に見た人です。
以下は、それを前提に。
ネタバレありです。
おぉ、けっこう騙された~。
途中、怪しいと思ったけど、はぐらかし方は巧いよなぁ。これは、何回か、クリスティーで経験しているのに、やっぱり引っかかっちゃう感じです。
推理小説としては、○ですね。
まぁ、主人公の2人が結局どうなるかとかのロマンス部分は、けっこうこれまで、クリスティーを読んでいる人には見えている展開でしたが。
でも、そこも、それなりにおもしろい。丁寧にかけています。キャラがたっている推理小説で、わたしにとっては、読みやすいです。
純粋に推理だけを楽しむというのは、無理な人なので。
この主人公の2人の感じって、トミー&タペンスの雰囲気があって好きなんでした。
ノンシリーズなのに人気なのは、そのあたりの華やかさもあるのかなぁと思います。
以下、ネタバレありです。
おもしろいです。
映画を先に見ています。
けっこう、映画と原作との違いは、気にならないかな。
映画では、学習障害を持っていた(だっけ?)弟のジェシーが、原作では兄です。
まぁ、これは、あんまり短い映画の中に、いろんなドラマを持ち込みたくなかったというのもあると思います。
あと、映画は、ケイトがけっこう物語の中心でした。
原作の方は、ケイトがなにを考えているかは、実は、わからない感じになっています。
物語の視点が、どんどん動いていくのに、ケイトの視点だけがないのです。少なくとも、上巻では。
ケイトの恋愛話とかは、後半に出てくるのかな?
最後に、映画になかった大どんでん返しがあるらしいので、それを楽しみにしています。賛否両論らしいです。
アナ視点だと、サラはひどい母親に思われがちだけれど、そんなこともないよねぇと思います。だって、弱い子と強い子がいれば、弱い子に手をかけるのは当然だと思うし。
でも、強いってどういうことか、弱いってどういうことかは、いつも問いとしてあります。