入口があればこそ

神坂智子,読書

蒼のマハラジャ3

知識がなくても、インドという国のなりたちや、宗教、人種的な複雑さを感じることができるという希有な作品だと思います。

特定の宗教であったり、カーストに密着した話も大切ではありますが、俯瞰的に複雑さが見えるためには、王族という立場(しかも、異邦人のマハラーニ)故なのではないかと思ういます。

もちろん、そのために薄味になっていると感じるところはあるかもしれませんが、エンタメと歴史の問題を上手に絡めて、読んだ人に忘れられないものを残してくれます。