日出処の天子6 完全版
すごいなぁと思うのは、まあ、キャラクターとしてはみんなそれぞれにかわいらしいんですよ。
毛人をはじめとして、刀自古にしても、河上娘も、大姫も、布都姫も 。悪役の大王すら。そして、厩戸すらも。
みんな、愛すべき人たちであるのに、誰一人として幸せになれないという。
なんというか、山岸 涼子の張った蜘蛛の糸から、だれからも逃れられない。その愛らしさでもがけばもがくほどドツボにハマっていく。
すごいお話です。
別名「闇をさまようもの」。「這う」より「さまよう」の方がちょっとカッコいい気もする。でも「這い寄る混沌」と関連付けるならこっちの方がいいのかも。
大人気のニャルさまことナイアーラトテップが、メインの1冊。まあ、なんにでもなれて、どんな矛盾をおこそうと、これぞ混沌とか言っておけば、なんの矛盾もなくなるという万能選手。
まあ、便利。
そして、どう考えても、クトゥルーよりも強そうでありながら、けっこう身近な人間的な一面もあるという。
これが、ロバート・ブロックの「アーカム計画」に続いていく感じだったような記憶が……。
あれ、ロバート・ブロックのなんかをうけて、「闇を這う者」が書かれたのだったかな。まあ、単品でも充分話としては理解できます。