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蒼のマハラジャ3

知識がなくても、インドという国のなりたちや、宗教、人種的な複雑さを感じることができるという希有な作品だと思います。

特定の宗教であったり、カーストに密着した話も大切ではありますが、俯瞰的に複雑さが見えるためには、王族という立場(しかも、異邦人のマハラーニ)故なのではないかと思ういます。

もちろん、そのために薄味になっていると感じるところはあるかもしれませんが、エンタメと歴史の問題を上手に絡めて、読んだ人に忘れられないものを残してくれます。

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蒼のマハラジャ2

インドという国のつくりが、独特でおもしろいです。
インド自体が、いろいろな民族の坩堝で、それぞれの立場や考え方も違っている。

その中で、さらに異質なマハラーニ。
いや、そうはならんやろうという展開ではあるのですが、それでも、「シルクロード・シリーズ」や、「T・E・ロレンス」の神坂 智子だけあって、おさえどころはしっかりしていると思います。

ハリウッド映画にしたら、おもしろいと思います。

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蒼のマハラジャ1

読み返したいと思っていた神坂 智子です。
歴史とのからみが大きい「蒼のマハラジャ」から。

たしか、角川の初マンガ雑誌だった「ASUKA」の初期に連載されていたはず。

「T.E.ロレンス」とかは、まあ、ノンフィクションなのですが、これは、フィクションと歴史が綺麗に融合していて、ものすごく見てきたように自然にお話が動いていく。
いや、はじめて読んだときは、実際にベースになる実話があったのだと思っていました。

まあ、かなり冒険活劇ですが。それでも、このマンガというか、この人のマンガでなければ摂取できない物語としての養分があるなぁと思います。

これから先、このマンガに出てくるある言葉で、わたしは何度も勇気をもらいました。

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シバの水面 天竺夜話3

彼は、二つの故郷はいらないといいながら、自分が仲間たちを救う力のいくつかが、自分が英国人だからだということには気づいていない。

多分、作者は気づいているんだと思います。
昔の神坂智子なら、主人公をその視点で留めておくことはしなかったと思います。

でも、この作品では、こうなのですね。

これは、神坂智子が、自分の思想や考えを登場人物に押しつけないぐらい余裕を持って物語をかけるようになったということか、それとも、その重たさに耐えきれなくなったのか、どっちだろう?

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空に泳ぐ魚 天竺夜話2

2つの祖国に引き裂かれる。
彼は、マハラジャでも何でもなくて、ただの盗賊団の下っ端。

多分、行きつく先にあるのは、喜劇ではないと思います。
でも、今は、笑っていよう。

今だけのことを考えて……。