2万ガメルを取り返せ! ソード・ワールドRPGリプレイ集バブリーズ編1
早すぎる成長、強すぎる魔法の剣、高価すぎるマジックアイテム……と、ある意味、旧のソード・ワールドの選択ルールの矛盾をすべて吹き出させたようなリプレイだったと思います。
そのパワーゲームを捌ききれるマスターとプレーヤーだったのだと思います。(まあ、次の展開が消されたりして、マスターは焦っていたけど)
楽しいけれど、これが、推奨されるプレイスタイルではないと思います。
柊を「界を越えるキャラクター」として設定したのは、成功だと思います。
これは、ザーフィでも、よかったのかもしれないし、行く先、行く先で、バンダナ・ガールズが増えていくという展開も、けっこうおいしかったかもしれないとも思いますが。
ただ、やっぱり、「セブン=フォートレス」のキャラクターよりも、「ナイトウィザード」のキャラクターの方が、読者の日常に近いぶんだけ、思い入れをしやすいということがあるかもしれません。
そこの世界に入ったときの違和感が、やっぱり、鮮明にでてきます。
ラストは、王道。美しいです。
1巻目では、なかなかパーティが集まらない、冒険に出かけないということで、「マスターイジメだ」と笑ってみていましたが、2巻では一転して、みんな協力的に。
でも、マスターの方が、警戒してまきこまれシナリオを作っていて、実は困るという。
いや、これも、ナチュラルかつ、高度ないじめなんだろうか?
しかし、藤澤さなえといい、秋田みやびといい、初心者といいながらかなり勘のいいマスターなんですよねぇ。
まあ、バックには、清松みゆきがついていて、1回ごとにセッションの前後に指導が入っているみたいですが。
まう、グループSNEにいる限り、本当の初心者というのは、ありえないのかもしれませんが。
そういえば、このシリーズと「ツアー」シリーズの「ロマール」、「ファンドリア」は、リンクしているようです。
次に考えている展開は、「ファンドリア」なのかな。
混沌の島とか、東方の国は、どうなっているんだろう??