9月おてばん その1 投資ビジネスにおける安定性と富の再配分について

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グラグラカンパニー

今回は、リッチに高速道路を使ってみたりして、「おてばん」へ。

ナビも、しっかりとセットされているので、今回は、なんの迷いもなく(ネタもなく…いや、なくてもいいのですが)、高速を降りた後に、ちょっとだけ混みましたが、なんとか、時間ぎりぎりぐらいに会場に到着。

会場についてみると、もう1つテーブルでゲームが立っておりました。
「ドスリオス」。難しそうなゲームだ。

軽くこれをしましょうということで、「グラグラカンパニー」を教えてもらうことに。

「グラグラカンパニー」は、アクションビジネスゲームです。
アクションゲーム、ビジネスゲームというのは、聞いたことがありますが、その2つがくっついたアクションビジネスゲームとは、いかに?

「マンハッタン」のように、ビルを積み上げていくゲームです。でも、ビルはブロック型ではなくて、サイコロ型の積み木です。
それじゃあ、積みにくい?こわれちゃう?はい、それでいいのです。ここ重要。

4つの会社があります。
最初は、3つのサイコロの重なった3階建ての小さな会社です。
プレーヤーたちは、最初どの会社に投資するのか、決めなければなりません。
投資先を決めたら、それぞれの経営手腕がものをいいます。どんどん、会社を大きくしていきます。

どうやって、会社を大きくしていくのか?
自分の手番になったら、プレーヤーは、自分の投資している会社の階数と同じ数だけのサイコロを振ります。
最初は、3階建てなので、3個です。

サイコロの目は、0から4まであります。ビルもサイコロでできていますので、1番天辺の屋根の部分にはサイコロの目が出ています。
振ったサイコロの中から、この天井のサイコロの目が、だんだんと大きくなっていくような目のサイコロだけを上に積み上げていくことが出来ます。
ただし、最大の「4」の目の次には最低の「0」の目が続きます。

こうして、おけるサイコロは、どんどんビルの上に積み上げていきます。そうすると、ビルがどんどん大きくなっていきます。
これこそが、そのプレーヤーの経営手腕というものです。

ただし、このサイコロ、さっきも書いたようにブロックではなくて、木製の正方形の積み木です。
ですから、高く積むと、どんどん崩れやすくなってきます。

もし、積んでいる最終に崩れたら、なんと、その会社は、「倒産」するのです。
今までの努力は、水のアワ。また、3階建てのビルからスタートになります。

プレーヤーは、会社に投資して自分の経営能力を貸しているだけですので、自分が投資している会社がヤバイと思ったら、違う会社に乗り換えてもかまいません。

ただし、各会社、投資家は2人までしか受け入れられないので、安定経営をしている会社は、なかなか、席があかなかったりします。

各会社のビルが、どんどん高くなっていって、サイコロがたりなくなったら、ひとまずラウンド終了です。

でも、このゲーム、ここでビルの高さを比べるだけということはありません。
ラウンド終了時に、「最後の大合併」というイベントがあって、1番高いビルの投資家は、投資家のいる1番低いビルを合併して、上に載せなければなりません。

いくら、高いビルを建てていても、この合併に失敗すると点数がもらえないどころか、マイナスになってしまうという。
この最後の最後にきいてくるルールが、なかなかにおもしろかったです。

最後の合併が終了すると、得点計算。
これを3ラウンド繰り返して、点数の高いものが勝ちます。

今回は、4人で遊びました。
最初は、様子見ということで、4人それぞれが、違う会社で、スタート。
サイコロを振って、自分が投資している会社をドンドン大きくしていきます。
いえ、なかに1人だけ、

「わたし、ダイス運がない~」

という人がおられて、見事にスタートから2周ぐらい会社が大きくなっていませんでしたが……。

ビルがでかくなっていくと、必然的に、サイコロをたくさん振ることになります。そうすると、おけるサイコロの可能性も増えるという……。

「サイコロ、11個」

とか言って、ジャラジャラとたくさんのサイコロを振るのは、原始的ですが、ものすごく楽しい。

ただし、これは、最初のうちはいいのですが、ビルが高くなれば高くなるほど、ヤバくなってきます。
20階以上になると、そろそろヤバイ。

わたしは、最初、考えなしにもう積めるだけ積んでいたのですが20階ぐらいをこえたときに、あと6階分拡張しようとして、見事、初倒産になってしまいました。

スタイルとしては、積めるだけ積んでおいて、そろそろヤバそうだと思えば、別のまだ成長していない会社に移るというのが、作戦のようです。
ただし、1つの会社に2人までしか投資することができないというところも、けっこうよく出来ていて、

「移りたいけど、もう先に人がいる」

とかいう状況も、けっこうありました。

1ラウンド終了時。それでも、懲りずにひたすら高く建てていたわたしのビルがトップに。
いよいよ、合併。
投資家が2人いた場合は、どちらかが、合併の手続きをします。

「GO!GO!」

ということで、今回は、もう1人いた人に譲りました。楽だ(笑)

えーと、1番低いビルは、ダイス運がないと嘆いていた人のビルだったかな?
6階建てぐらいだったと思います。

慎重に、慎重に……。

手が震えてます。

ガラガラガラ。

合併失敗(泣)
その場合は、それ以外の投資家の人たちにお金が入ります。

2ラウンド目。

えーと、投資家が同じビルに2人いる場合は、わざと危なっかしく積んで、自分は逃げちゃうという積み逃げという作戦もありました。

「そんなのいいの?」

「いや、そういうゲームでしょう」

そ、そうなのか?

この積み逃げなのですが、1人が積み逃げして、もう1人も積むのに成功して逃げちゃったりすると、そこは、だれも次に人が入ってこないオバケビルになってしまったりします。

そうすると、選択肢が、どんどん減っていくという……。

こういう危険な積み方のビルは、「モダンなビル」と呼ばれていました。
まさに、近代化が生み出した歪みそのもの。

2ラウンド目は、セーブしながら積むことを覚えて、しかも、なかなか、素直なモダンでないビルを作っていって、合併にも成功(また、人任せでしたが)。

そして、3ラウンド目。

やっぱり真面目が1番ということで、モダンなビルを作らずに過ごしていたのですが、ハタと気づく。

2ラウンド目のビルの共同投資者は、自称・ダイス運のない人でした。
1ラウンドめも無傷、2ラウンド目も成功のこの人に、3ラウンド目を取らせてはいけにない!

最初は、確かこの人と同じビルに投資していた(ラウンド終了時の投資ビルは、次のラウンドに引き継がれる)のですが、これでは勝ち目がないということで、途中で別のビルに移ります。

でも、1人になっても、けっこう順調にビルを高くしていって、最大のビルに。

最後の大合併。
けっこう低いので、簡単そうだ。

でも、いちようわたしは、前の会社を飛び出す前に、ちょっとビルにヒネリをいれときました。
これが、功を奏するか?

……あっさり、積まれてしまいました。

うーむ。ダイス運、そんなにわるくないじゃないか。
というか、安定して、勝手にダイスの目を押さえて出せるというのは、このゲームでは、「才能」なのかもしれません。

とこんなことを書いてますが、わたしも、中盤、けっこうサイコロ振っても積めなかったことがあったのは、内緒の話です。

簡単で軽くてよかったです。子どもにも出来そうな感じ。
でも、けっこう手先のことは子どもには難しいかなぁ。あと、お金のやりとりも、ちょっと、難しいかな?