5月京都ドイツゲームサークル その5 パリ巡りのバスは走る

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パリス

はじまってから気づく疑問。

「あれ、なんでわたし、こんなところに座ってるんだろう?」

みたいな。

「パリス」は、パリの町にお店をつくって、そこにバスを走らせてお金を儲けるゲームです。
わたしは、鉄道とか、バスを走らせるゲーム苦手なのに、なぜここに?

といっても、タイルを使って線路や道路を引いていく「コンタクト・ゲーム」(なぜここで、このゲームをたとえに使うかなぁ?)のような感じではありません。
パリの町の地図とバスの走る道路は、はじめっからゲームボードに描いてあります。
バスの走る道路は、それぞれ路線ごとに色分けがされています。

バス停の名前の書かれたタイルがありますので、それをプレーヤーの数より1枚多く引いて、ゲームボード上に配置します。ここが、今回、プレーヤーたちがお店を持つことができる土地です。

スタートプレーヤーから順番に、タイルをとって、そこに自分のお店コマを置いていきます。そうすると、プレーヤーの数よりも1枚多くタイルを引いていますので、1ヵ所だけタイルが余ります。

タイルの場所に、すでにお店が置かれていたら(最初のラウンドでは、そういうことはないはずですが、2回目のラウンドからはおこりえます)、そのお店に1点が入ります。バス停に商店がない場合は、その色の路線で1番近いバス停にお店を置いている人に1点ということになります。

次のラウンドは、また、プレーヤーの人数よりも1枚多いタイルを引くことからはじめられます。基本は、この繰り返しでゲームが進んでいきます。

1枚残ったタイルは、ゲームボードの左側に並べておかれていきます。タイルには、路線と同じ色がついています。そして、このゲームボードの左側に、同じ色のタイルが2枚置かれたら、その色の路線で、グランドバスツアーが行われます。
出発駅からスタートして、他の路線との交差点ごとに得点チェックをします。交差点にお店を置いているプレーヤーに点数が入ります。それから、この交差点にお店を置いているプレーヤーが、そこに隣接するバス停にコマを置いていれば、それにも点数が入ります。
点数計算の後、この2枚の同色のタイルは、取り除かれます。

決まったラウンド数プレーしたら、ゲームは終了です。
各バス停には、置けるお店の数が決まっています。普通のバス停は、1こ。交差点のバス停は2こです。だから、後からお店を置かれると、元から置かれているお店はゲームボードから取り除かれて、袋の中に入れられてしまいます。
この袋は、ゲームが終わった後の「お楽しみ袋」で、ゲーム中はなかを見ることができません。
ゲームが終わった後、1番たくさん袋の中にお店が入っていた人(つまり、1番たくさんたちのきさせられた人)は、ボーナスポイントがもらえます。

とこんな感じのルールです。
あれ?今、メビウスのレビューページを見てると、もう1回最後にグランドツアーがあると書いてありますねぇ。
あったかな?

ようするにプレーヤーがやることは、タイルを1枚選んで、自分のお店に置きかえるだけです。簡単簡単。
ゲームの終了条件も、ラウンド数で決まっているので、だいたい時間の読めるゲームだと思います。
ゲームとしては、軽い方にはいると思います。

なのに、何故、いきなりわたしは悩んでたかというと、このゲーム、どうやったら、自分に点数がはいるのか、全然わかりません(泣)

いや、わたしの頭が、あんまり良くないということもあるんですがね。
えーと、基本の点数は、「最後に1枚残るタイルと同じところか同じ路線の近いところに自分のお店がある」です。
でも、これ

「最後に1枚残るタイルがどこか?」

というのがわかるのは、最後の方の手番の人だけ何ですよねぇ。で、その人は、もちろん自分の得になるようにお店を配置できるわけですが、そのときには、お店を設置できる場所はもう1/2になっているわけです。だから、その配置で自分が得になるようなタイルが残っていることってけっこう少ないわけです。

……。というか、みんな、他の人が得しないことを考えて配置してたのかな??

それから、配置したお店がそのラウンドですぐに点数を生んでくるということは、少ないのです。基本の点数にしても、グランドバスツアーにしても、次のラウンド、その先のラウンドに発生してくるわけです。
で、それを見越してお店を配置する。

……。そんな、先見るのは、無理です(わたしには)。もしかして、

「あのバス停のタイル何枚出たから、あれがラストだ。今、店を建てたら誰にも立ち退きさせられないぞ」

とかタイルの数をカウントするゲームなのかも(ブルブル)。

えーと、わたしは、どうしていいのかわからなくて、適当にやっていたのですが、手番が後から2人目の時に気づきました。

「あぁ、この順番で手番がまわってくるのなら、ラストの人の邪魔ぐらいはできるなぁ」

やったー。やっと考えて、ボードにお店を置けるぞ(今まであんまり考えてなかったという)。
すると、

「なんで、オレを叩くー。よく見ろ、トップはあっちやぞー」

と、怒られてしまいました(泣)

た、確かに。トップとか、順位とか、なーんにも考えずに、ただ単に自分の手番で「叩ける人間を叩いた」だけの手でした。バレたか。
ちょっと、反省。

うーん。ということで、わたしとしては、ちょっと「軽い」のですが「難しい」ゲームという印象を受けました。
どこかで、「トランスアメリカ」と似ていると書かれていたと思うのですが、わたしも同じ感想です。システムが似ているとか、そういうことではなくて、「やることの簡単さの割には、作戦を思いつかない(思いつけない)」というところが、なんとなく思い出させるわけです。

ということで、ちょっとわたしにとっては苦手なゲームに分類された「パリス」ですが、バリバリなゲーマーの人たち、思考系のゲームの得意な人たちにとっては、短時間でできるいい「考える」ゲームということになるかもしれません。