絵柄…

吉田秋生,読書

イヴの眠り2

吉田秋生は、昔は、すごく絵柄の安定しない人で、絵はすごい上手なのですが、キャラクターが、キツネみたいな絵になったり、大友克洋みたいな絵になったりしていました。

でも、「BANANA FISH」の後半あたりから、すごく安定した絵を描くようになってそのあたりから、物語のおもしろさも、一段と増してきた気がします。1

「イヴの眠り」では、有末静の娘アリサ、そして、クローン死鬼、などがでてきているのですが、同じ顔をしながらも、しっかりと描きわけができているところがスゴイですね。
しかも、アリサは、母親であるルー・メイにも、ちゃんと似ている。

おんなじ顔の描きわけをしたマンガは、わたしが知る限りあと、成田美名子の「CIPHER」ぐらいだと思います。2

  1. もっとも、それにともなって、「河よりも長くゆるやかに」のような作品は、描かなくなったのでなくて、描けなくなったのではないかという気もして、少しさびしいですが []
  2. 余談ですが、「CIPHER」は、1巻とかでも後から読むと、どちらがロイで、どちらがジェィクかがわかるようになっています []