ぞくぞくするほど好きです

荻原規子,読書

西の善き魔女2 秘密の花園

どこかで見たようなシーンがはさまれるのは、題名と同じく、わざとです。
好きなものをなんでも放り込んだかのように見える物語ですが、すごく計算されて組み立てられた部分も多いです。
そして、いろいろな物語の断片のようでありながら、しっかりと「西の善き魔女」という全然別の新しい物語でもあります。

多分、同じような物語を読んで育ってきたから、たまらない部分があるんだろうなぁと思います。
子どもの部分と大人の部分が、うまく、同居していて、それがくすぐられている感じがします。

まあ、そういう理屈を抜きにして、「第二章 暗躍する花々」という題名を見ただけで、素敵で爆笑してしまうのですが。花々、暗躍するなよ!!いやでも、本当に、そういう話なんですけどね。

「そこの、色魔みたいな人!」

も、素晴らしい。もう、忘れられん。

物語全体が、舞台劇のような感じです。宝塚とかでも、似合いそうです。

しかし、小学校の図書館にこの本がさりげなくあるわけですよ。一部、良い反応をする子どもは、きっと、すごい教育をされるな(笑)
でも、そういう意味でも、いい本だと思います。