しあわせな人の負い目

森下裕美,読書

大阪ハムレット3

「あいの探偵」、いいなぁと思いながらも、けっこう、しあわせな人って、負い目のこともすぐに忘れてしまうということもちょっとおもったりした。

ちょっとシリアス入った物語集なのですが、本質的なところは、「ここだけのふたり!」とそんなに変わっていません。

「ここだけのふたり!」の笑いの中にかすかな悪意を感じたように、「大阪ハムレット」ではかすかな悪意の中に優しさを感じたりもします。