あの頃の僕は

柴門ふみ,読書

僕の唄は君の歌1

多分、読んでたのは高校時代ぐらいかな。
この作品で、柴門 ふみが好きになったのでした。
すごい名作だと思った。

多分、1巻しか読んでないです。
で、すぐに世間から忘れ去られていった物語です。それもそのはず、やっぱりものすごく時代とリンクした作品です。

今、こうやって読んでみると、あの頃に感じたような切実さは、感じない。あの頃は、ほんとうに、ゆりが純情な子だと思っていたし、ゆりの孤独にシンクロしていた自分がいたのですが、今読んでみると、けっこう、ゆりってしたたかかも。

でも、やっぱり、

「歌うことだけがあたしの存在の証明なのだから/あたしは歌い続けてやる」

という台詞には泣けてきた。