ボードゲーム雑記一覧

遊んで育つ その2

さて、前回は、今はなくなりかけている遊び「ことしのぼたん」の話をしました。
今の2年生の子どもたち30人ぐらいにこの遊びの説明をして、

「遊んだことある?」

と、アンケートを取りました。
なんと、遊んだことある子が、1人だけいました。保育園で遊んだことがあるそうです。

多分、すごく研修されている先生がおられるのかなぁと思います。
他の子も、もしかすると遊んだことがあるのかもしれませんが、記憶に残るほど何度も遊んだわけではないのだと思います。

さて、すごい遊びの「ことしのぼたん」なのですが、ここに「すごく大切なものがある様に感じた」と書いて前回は終わったのでした。

この遊びを子どもに説明したとき、

「かわった鬼ごっこやなぁ」

と子どもたち言っていたのですが、この遊び、大切なところは当然、「鬼ごっこ」の部分ではなくて「お芝居の部分」にあります。

これは、幼稚園の子ぐらいから、小学校低学年ぐらいまでの遊びです。
そして、これはこのまま、大きくなっていたときの「遊び練習」になっているのです。

最初、オニは、みんなに

「まぜて」

と言います。
この一言、一緒に遊ぶためにすごく大切な一言なのです。

最近、この言葉が言い出せなくて、モジモジとしていたりする子が、多いような気がします。
また、モジモジしているだけでなく、積極的に関わっていくぞと果敢に友だちにちょっかいかけに行く子もいます。
でも、それが、友だちのおもちゃを取り上げてしまうとか、そういうちょっかいになってしまいます。
実はその子は、

「一緒に遊ぼう」

って思って、おもちゃを取るわけです。おもちゃを取ったら、遊びも一緒に自分のところにくる思っているわけです。でも、遊びはとれません。しかも、なんか友だちは、怒っている。負けたらあかんと思うと、その子も荒れるしかなくなるんですね。

そういうことが、幼稚園とか、保育園では成長段階として当たり前のこととして起こるわけですが、卒園して、そういったことをクリアしているはずの小学校に入った子どもでも、同じような対応しかできない場合が多くなってきているのです。

それは、機械とばっかり遊んだり、1人遊びばかりしてきて、人間同士の関わり合いが少ないために起こってくるのだと思います。

そういう意味で、「ことしのぼたん」の「まぜて」は、どうやったら、友だちを上手に誘って遊ぶことができるのかという本当に大切な練習になっているわけです。
だから、何回も断られることにも意味があります。遊びに入れてもらう場合には、1回言葉を伝えただけではダメな場合があるわけです。勇気を出して、「入れて」って言っても、声が小さくて相手に聞こえてなかったりしたら、何回でもチャレンジしなければならないわけです。
そして、この何回も断られる先には、ゲームとして絶対に入れてもらえるという保証があります。だから、子どもは、「実際に遊びのなかに入れてもらえなかったらどうしよう」というものすごくきつい心配をすることなく、「3回言えば入れてもらえる」という安心感を持って、勇気を出して「入れて」と言う練習ができるわけです。

じゃあなんで「天秤棒でぶつ」のだろう?とか、じゃあなんで、昼ご飯が「へびとかえる」なんだ?という部分は、結構謎のままで、よい面だけをちょっと考えすぎと思われるかもしれませんが。

社会性であったり、友だち同士の関係であったりと、人間が生きていく上でとても大切な部分は、学習のなかではなく、人間同士の遊びの関わりのなかでしか生まれてきません。
今、子どもたちは、望めば他人と一切関わらずに機械に遊ばせてもらうことができます。でも、機械には、人間を育てていくようなことはできないのではないかと思っています。
そういった部分を高めていくような遊びを子どもたちにはすすめていきたいものです。




鬼がかわいそう?

こういう遊びは、「鬼ごっこ」しててすら「鬼がかわいそう」とか言われちゃう現代の子どもたちには、難しいかもしれませんね。

でも、守られた「遊び」のなかで、交代でこういった残酷なことを経験しておくことというのは、本当はすごく大切なことのような気がしているこのごろです。

「温室育ち」というのは、僕らの子どもの時代には、マンガのなかのお金持ちというイメージがあったのですが、クーラーがここまで普及して、自分自身もクーラー漬けな毎日を暮らすようになると、ひ弱いのが当たり前になってしまいます。

体と同じように、心も温室育ちになっていないかな?
すぐに荒れたり、キレたりするのは、環境が温室でないことに気づいて、それに過剰に反応している状態ではないのかな?

むごい教育の話をちょっと、思い出しました。

幼い竹千代(後の徳川家康)は、今川義元のもとへ人質として送らときの話。。
今川義元が竹千代の世話係に言った言葉が「むごい教育をせよ」だ。
世話係が「むごい教育とは?」と問うと・・・
「寝たいときにはどこでも、どれだけでも寝かせよ。
 欲しがるものは、全て与えよ。
 食べたいものは、好きなだけ食べさせよ。
 学問が嫌いなら、させなくてもよい。
 何事も好き勝手にさせよ。」

 人狼ですが、ロシアの伝統的な遊びらしいよという情報を奥山さんからいただきました。ネットで検索して見るとそのようですので、訂正させていただきます。
つらつらとネットを見ると、その話と鈴木銀一郎さんと遊んだ話は、別の話だったようです。わたしの記憶違いで、鈴木銀一郎さんが「ロシアのゲーム」と言っていたという表現になっていたので、訂正します。

さて、今日は午後から、第2回「ゆうもあゲーム会・京都」に行ってまいります。


子どもいっぱい その2

タブラの狼(素敵さんバージョン)

「タブラの狼」を遊ぼうと思うときに気になるところは、「殺す」とか、「リンチにかける」という言葉の部分です。

もちろん、遊びだと割り切って、やっていくのも1つの手だと思います。
大人同士なら、それでもいいと思います。

でも、子どもと遊ぶとなると……。もちろん、子どもたちは、「殺す」とか、そういう言葉は、大人以上にけっこう大好きで、使っているうちにエキサイトしてしまうのですが、だからこそ、なんだかなぁ~ということがあります。

この「人狼」というのは、大元は伝統的なゲームだそうで、その国では、子どもたちも遊んでいるようです。
また、「Table Games in the World」のShort Newsでも、

人狼は少年たちが慣れた調子で仕切っていた

と書かれていますから、それほど気にしなくてもいいのかもしれませんが……。
でも、気になっていたんですよ。

楽しいゲームなので、なんとか設定を変えて遊んでみたいなぁという思いはありました。
今回、素敵さんの設定を使えば、そういった言葉を使わない「人狼」ができるのではないかということで、試させてもらいました。

トランプのカードを使うのは、「素敵さんのウィンク」と一緒です。
でも、今回は、素敵さんが2人います。
「ハートのA」のカードの人と「スペードのA」のカードの人は、素敵さんになります。人狼です。

それから、カードに「ハートのQ」を入れます。
このカードをうけとった人は、「夢見さん」。夢のお告げを聞くことができます。予言者です。

ゲームは、夜の部と昼の部が、繰り返されていきます。

夜の部では、みんな目を閉じて眠ります。

司会者の合図で、素敵さんだけが目を開きます。

素敵さんは、夜の間に素敵な魅力を振りまいて、プレーヤーのうち1人の人をメロメロにしてしまいます(笑)
メロメロにされたプレーヤーは、もうメロメロで話すこともできなくなってしまいます。
メロメロにするプレーヤーが決まったら、素敵さんは、目を閉じます。

次に司会者の合図で、夢見さんが目を開けます。
夢見さんは、プレーヤー1人を指さします。
司会者は、そのプレーヤーが、素敵さんか、一般の人かを夢見さんにジェスチャーで教えます。
1人のプレーヤーの素性がわかったら、夢見さんは、目を閉じます。朝が来て、みんな目を開けます。
素敵さんに、メロメロにさりちゃった人がいます。

あぁ、この村には、あの素敵な素敵さんがかくれているようです。
いったい誰が、素敵さんなんでしょう?
みんなは、素敵さんにあいたくて、あいたくて、いったいだれが素敵さんなのか、話し合いをします。

話し合いがおわれば、だれが素敵さんだと思うのか、多数決を取ります。
1番大勢の人から、「素敵さん」だと疑われた人は、自分の正体をあかして、ゲームから降りなければなりません。

こうして、夜と昼を続けていって、素敵さんの数が他のプレーヤーの数と同じになれば素敵さんの勝ち。
それまでに、2人の素敵さんの正体をあばけば、他のプレーヤーの勝ちになります。

えーと、何のひねりもなく、「人狼」そのままですな(笑)
ちょっと、苦しいところもあるし……。

で、遊んでみたのですが、30人は、やっぱりちょっと多いかな。
素敵さんが、勝つことは、なかったです。

うーん、1番問題点は、最初のうちはちゃんと目をつぶっているのですが、だんだん人数が少なくなってきて、自分があぶなくドキドキしてくると、ついつい薄目をあけている子どもが多いということかな。

そして、

「理由はないけど……」

と、素敵さんを見たまま告発する人が、いました。
うーむ。2年生は、そんなもんか。

でも、

「えー、全然、わからへん」

とか、見当違いの子を、

「きっとこの子やと思う」

と主張している子もいて、本当は、勝っても負けても、そんな子たちが、1番このゲームを楽しんでいたんだろうなぁと思います。

やってみて思ったのは、「人狼」、子どもたちにもって遊ばせたいなということでした。
けっこう、これって、子どもを鍛える遊びのような気がします。

何回も数をこなせば、自分が理不尽にゲームから除外される事ってあるじゃないですか。
このゲームは、そういうことを楽しめるようになるんじゃないかと思います。
で、ウワサとか、世間の意見の動向が、まぁ、おおよそいい加減なものだということ、自分の持っている意見も、けっこうあやふやな考えの元になりたっているということが、わかるんじゃないかなぁと思います。

わたしも、もちろんそうなのですが、問題ないようにということで、どうしても、子どもたちにきまじめなもの、きまじめなものを与えたり、求めたりします。
でも、本当は、耐えられるぐらいの簡単なイヤなこともいっぱい経験してみて、鍛えられることも必要なのかなぁと思います。

昔は、遊びがそういうものを担っていて、遊びのなかに軽いイジワルだとか、仲間はずれのシステムが入っていました。
それは、全員平等な軽いイジワルとか、仲間はずれで、それを経験することによって、子どもたちは、現実のもっと強い辛さを乗り越える強さを持ったような気がします。

でも、「イジワルだめ。仲間はずれだめ」というあまりにも極端に漂白されて、遊びが伝承されなくなったために、そういった部分が、弱くなっている気がします。

もちろん、そのシステムそのものが、本当に子どもたちが耐えられるぐらい軽い負荷で、しかも、平等であるということは、とても大切なことであると思います。

なんか、1年前も、似たようなことを言っていた気がしますが……。

ということで、めずらしく30人もの子どもをいっぺんに相手したときのことでした。


対象年齢

ゲームリストを更新です。
きっと、今週中に、もう1回更新するはず。

ということで、「バトルライン(日本版)」などを買いました。
いや、別に箱に「日本語版」とか、「日本版」と書いてあるわけではないので、箱に書いてあるとおり素直に、「バトルライン(日本語解説書付属)」でいいのではないのかと思ったりなんかしています。

ついでに、英語版のルールなんかもついてきたら、より、わかりやすかったみたいです……。

ところで、いろいろなサイトで、このゲーム10歳からと書いてあるのですが、外国のゲームとしては珍しく、箱にも、ルールブックにも、対象年齢が書いてないですね。
一応、うちのリストも10歳からにしておこう。
どっから、10歳が出てきたんだろう。

もう、1こ衝撃的なゲーム。

「おばけだぞ~」と似ているテイストだよということで、買ったのですが、今確かめたら、それは、「ヘキセンタンツ」という別のゲームだということが判明した「ブロッケン山めざせ」。あぁ、いらんところでも、衝撃的です。
でも、わたしの言いたかった衝撃はこれではありません。

このゲームの対象年齢。

4~8歳

みじか。
いや、マジで。

その他、いろいろ有名なゲームや、賞をとったあのゲームなどを買いました。


「チケットトゥライド」がやって来た! その1

子どもと大人をつなぐもの

日本で、ボードゲームが広まってほしいというのが、「あ・そ・ぼ」管理人りんの願いです。
子どもたちには、いっぱい人とふれあうゲームをして欲しい。

でも、日本で遊ばれているゲームといえば、テレビゲームがほとんどです。
子どもは、テレビさえつけておけば、またまた、新しいゲームソフトさえ与えておけば、大満足で遊んでいます。

それは、子どもたちの選択したことのように見えます。
でも、本当にそうでしょうか?

もちろん、テレビや、テレビゲームには、それぞれの良さがあります。
なによりも、テレビやテレビゲームに子守をさせておけば、大人は煩わしい子守からその間解放されることが出来ます。

「子どもがしたがっているから……」

子どもがテレビから離れられないのは、本当に子どものせいでしょうか?実は、それ以外のことをしたいと思ってる子もいるのに、それしか与えていないのではないでしょうか?

ほっておいても、テレビを見ている?

でも、外は不審者がいて出られない、家で暴れたり、散らかしたりすると怒られる……そうすると、自然と子どものとれる選択肢は限られてくるのではないでしょうか?

子どもと遊びたいと思っている親も、きっとたくさんいると思います。
できれば、短い時間でいいので、毎日続けられると素敵です。

そして、いろいろ試してみます。
休みの日には外にお出かけ。でも、毎日出かけるわけにはいきません。これは、あくまで「ハレの日」です。
外で元気に遊ぶ。これは、帰りが遅くなることもあります。なかなか、毎日というわけにはいきません。
昔ながらの将棋や、囲碁。どうしても、実力差が出てしまいます。
テーブル囲んで「人生ゲーム」?子どもはきっと楽しいと思いますが、大人は何回も遊ぶのは辛いですよねぇ。

夜のほんの少しの時間。大人も、子どもも楽しめて……。
となると、やっぱり、テレビは強いです。
子どもと大人の好みがあえば、なお素晴らしい。一緒にテレビで楽しめます。
でも、この好みも、やっぱり子どもと大人では違ってきます。
昔なら、熾烈なチャンネル争いがあって、そこでまた、いろいろコミュニケーションできたのですが、幸か不幸か、今はテレビが何台もあるお家も多いです。
大人は居間で、子どもは子ども部屋でテレビを楽しみます。
???アレ?本末転倒です。

なんか、豊かになって、それはもちろん素晴らしいことなのですが、なくしていくものは、やっぱりあるようです。

子どもと大人は、実は時間の流れ方が違います。
人によってそれぞれな部分もあるのですが、子どもの時間の方が、のんびりじっくり流れていきます。
だから大人は、ついつい子どもを、追い立てるようにしなければなりません。
子どもの遊びは大人にとって単調すぎますし、大人の遊びは子どもにとっては難しすぎます。一緒に遊ぶのは、なかなか大変です。
でもそれは、けっして子どもが大人より、のろまで劣っているという訳ではありません。子どもは、じっくりと何回も繰り返し、いろいろな経験をためているのです。
だから、大人と同じスピードなんでもできる子どもは、かえって要注意です。もちろん、今までの間に、人知れない苦労をして成長しているだけかもしれません。でも、もしかすると、積む経験を積まずにやり過ごしているのかもしれません。

さて、子どもと大人の時間の流れが違うのなら、一緒に遊ぶことなんて、とても無理なのでしょうか?
それとも、大人が子どもに、いつもあわせてあげなければならないのでしょうか?

ときに、子どものスピードにあわせてあげることは、とても大切なことです。
でも、いつもそれでは、息がつまります。また、大人が楽しんでいるかどうか、けっこう子どもは敏感に察知します。
それが退屈でストレスがたまって子どもにあたってしまったら、それこそ、今までの苦労が水の泡です。

では、いったいどうすれば??

それは、優れたおもちゃの力を借りるのです。

おもちゃ?
日本では、おもちゃの寿命は3カ月なのだそうです。その短い期間の間に、パーッと売って、パーッと消えていく。 
そこにあるのは、テレビゲームと、キャラクターグッズです。

ここでいう「優れたおもちゃ」というのは、そういった短命なもののことではありません。
何年も、何年も、子どもたちに遊ばれつづけてきたおもちゃがあるのです。

では、「将棋」?「囲碁」?「オセロ」?確かに、それらに近いかも知れません。でも、最近では、遊ばれつづけてきたとは、なかなか言えないようです。
それが、ヨーロッパで遊ばれている木のおもちゃや、ボードゲームなのです。

優れたおもちゃは、子どもと大人の心と心をつないでくれます。

「でも、そんなのおもちゃ屋さんで、見たことないよ。」

そうです。大人だって、知らないのです。子どもと楽しく時間をすごせるおもちゃがあることを。
だって、普通のおもちゃ屋さんでは、売ってなかったり、目立つところにおいていなかったりするのですから。

ということで、ここからが本題です(笑)

今まで、ずーーっと、普通のおもちゃ屋さんでは、こういうすぐれたゲームが売っていませんでした。
しかし、ちょっとずつ、テレビゲーム以外の人と人とで遊ぶゲームが、見直されるようになってきました。

その風穴を空けたのが、ビバリーの「ブロックス」でした。このゲームは、定番として普通のおもちゃ屋さんにおかれるようになりました。

その後、昔出ていたいろいろなボードゲームが復刻されたりしました。でも、このあたりのゲームは、懐かしさはあるのですが、大人が遊ぶには少し辛いです。

それから、カワダの「ラミィキューブ」。これは、復刻されたゲームといっていいのかな?これは、とてもいいゲームです。これも、おもちゃ屋さんの定番になりそうな感じです。

「ブロックス」も、「ラミィキューブ」も、素晴らしいゲームです。
ただし、この2つのゲームは、遊びの中に物語性の少ないゲームです。
子どもと遊ぶのなら、もっとイメージがふくらむようなものがいいなぁと思っていたら……

きました!!「チケットトゥライド」

これは、「乗車券」という名前で、ボードゲームを遊ぶ人のなかでは、有名なゲームです。
ボードゲームの賞のなかでも1番権威があるといわれているドイツ年間ゲーム大賞を2004年に受賞しています。また、なんと、日本でも、2004年に日本ボードゲーム大賞を受賞しているという傑作です。
ただし、今までの「乗車券」は、海外の会社が作ったゲームでしたので、輸入するか、特別なお店で買うしか方法がなかったのです。

それが、バンダイから「チケットトゥライド」として、発売されました。
近所のおもちゃ屋さんで、この素晴らしいゲームが買えるのです!!

ルールは簡単。でも、大人も子どもも、一緒に楽しめるゲームです。
「人生ゲーム」などのすごろくしかしたことのない人にとっては、新しいおもしろさを提供できること間違いなしです。

発売日は、7月15日。
ということで、発売日の次の日、7月16日に、近所のイズミヤ堅田店のおもちゃコーナーをのぞいてきました。

近所のイズミヤ堅田店のおもちゃコーナーにも、一応、ボードゲームのコーナーがあります。
品揃えは、「オセロ」とか、「モノポリー」とか、「ブロックス」とかの定番。あとは、テレビとのタイアップものとか、キャラクターものです。

ざっと、棚をまわって……ないかな……と、ふと足元を見ると……

ありました!!

なんか、1番下の目立たない棚に2つ。

早速、1つはゲットしました。
9月になったら、ゲームクラブの子どもたちと遊んでみます。その時は、きっとレポートを書きます。

さて、この「チケットトゥライド」、売れ行きはどうなんでしょう?
こういったゲームが、どんどん日本で出て欲しいので、売れて欲しいです。

はたして、「ブロックス」、「ラミィキューブ」のような定番になれるのか?
しばらく、イズミヤに行ったときは、動向を見守りたいと思います。


楽しそうだ…

ゲームを斬る

いろいろ間違えとかがあるこの本ですが(エラッタが「グループSNE」のWebサイトで見られます)、1番大切なのは、安田均が、ゲームを遊んでいるのが、とっても楽しそうなことだと思います。

わたし自身も、グループSNEの「カープス戦記」や、「安田均のゲームバトルロイヤル」がなかったら、TRPGの世界で止まっていて、ボードゲームの世界には、入っていなかったと思います。

確かに、自分の興味の移り変わりが、そのまま、ゲーム界の動きにみえてしまっているところはあるのですが、それでも、

「おもしろいよ!!」

と誘うんじゃなくて、楽しんでいる様子を見せるというのは、遊びにとって、とっても正しいことだなぁと思います。

ということで、「斬る」ところまでは、もしかしたらいっていないかもしれない。
この題名から、まさか、テレビゲーム以外の話題がでてくるというのも、見た人にはわからないだろうという部分はあるのですが、とってもゲームを遊んでみたくなる本なのは、たしかです。


「チケットトゥライド」がやって来た! その2

さて、箱をあけてみて…

前回は、近くの「イズミヤ堅田店」に「チケットトゥライド」が置かれていて、購入するまでのお話でした。

さて、「チケットトゥライド」ですが、実際に箱をあけてみて、どんな感じなのか見ていきます。

1つショックなことは……箱がちょっとショボイです。

元のデイズ・オブ・ワンダー社の「乗車券」の箱は、けっこう大きいです。
このあたりは、日本の住宅事情があるのかも知れません……。今の子どもに許されているスペースが、テレビゲームのスペースだけだとすると、これでも、まだ大きいとかいわれてしまうかもしれません。

それから、デイズ・オブ・ワンダーの箱は、お弁当箱タイプのパカッと開くヤツですが、バンダイの「チケットトゥライド」は、子どもにはちょっとあつかいが難しい上下をあけて出すキャラメル箱タイプです。
これは、お弁当箱タイプの方が、使いやすかったと思います。多分、お弁当箱タイプにすると、箱の強度がそれなりに必要になるので、経費削減のために、このタイプの箱になったのかなぁ……。

ボックスアートは、ドーンと、ど真ん中に、プレイ風景の写真です。で、脇の方に、 もともとの「乗車券」に使われているものをコラージュした感じでイラストが使われています。

「乗車券」は、ゲームの写真などは箱の裏側にしかかかれていません。これは、日本で売ろうと思えば、まだ、イメージイラストだけでは商品を手にとってもらえないだろうという配慮だと思います。
もちろん、裏をみれば、どんなゲームかだいたいわかるのですが、日本で売れるものは、キャラクター商品が中心ですから、手にとって、裏まで向けてもらうことを期待するわけにはいかないのだと思います。

キャラクターが強調されているように見えるは、プレー風景の写真が中心になって、イラストが小さくなってゴチャゴチャと集まってしまったためだと思います。
もっとも、「旅の扉」(なぜか、箱の上が1ページだけ開く本みたいになっています)を開いてみると、このキャラクターたちが、ゲームの遊び方について、いろいろしゃべっていますので、なんとか、知らないキャラクターなりに、親しみを出させたいという意図があったのかもしれません。

たしかに、イラストだけバーンとある「乗車券」の方が雰囲気があってかっこいいのですが、これは、日本のおもちゃの成熟度のせで仕方ないのかも知れません。
わたしたちは、あんまにも、テレビに囲まれ、キャラクターに囲まれる暮らしをし過ぎているのだと思います。

じゃあ、本物は伝えなくていいのか?本物を伝えるべきではないのか?

そういう考え方は、確かにあると思います。本物は、知っている人には伝わっています。でも、今回は、それとは違った人、普段は伝わっていない人に伝えたいという思いがあるのではないかと思います。

わたしは、しっかりと、「Alan Moon」とデザイナー名が箱にクレジットされているだけで、

「バンダイ、けっこう真面目に、ゲームを出そうとしているんだなぁ……」

と思いますよ。
たとえ、このアルファベットが、何を意味するのかわからない人が大半だとしても……。

そういう意味で、「見てもらう」「手にとってもらう」工夫や努力は、なかなか大変そうです。多分、これがベストではなく、これからも、いろいろと試行錯誤していく問題だと思います。

さて、箱をあけて、次の日にあるゲーム会にもっていくつもりだったのですが……。

「あ、コレ持っていくの無理…」

あっという間に、くじけそうになりました。

「あぁ、これ、カード、自分で1枚ずつ抜かないといけない!!」

今回、コンポーネントを見て、これが1番衝撃的でした(笑)

たしかに、ドイツゲームでも、いろいろチップや、タイルを型から抜かなければならないゲームはあります。カルカソンヌとかも、全部タイルを抜かなくてはいけないので、けっこう大変です。

でも、「チケットトゥライド」は、プラスチックのコマと、ボード、カードで遊ぶゲームなので、「乗車券」では、なにも抜くものはなかったのです。
が、「チケットトゥライド」は、カードを全部自分の手で台紙から抜くようになっていました。

えーと、「チケットトゥライド」って、けっこうたくさんカードを使うゲームなんですよ……。今調べたところによると、140枚使います。
うーん、これもおそらく、「経費削減」なんでしょうねぇ。

そういえば、「マーメイドレイン」も、カードを手で抜いたような思い出が……。日本の伝統??

まあでも、こういった努力の末に、定価3500円。実売価格3000円があります。「乗車券」が、6000円前後のお値段なので、約半額ですからねぇ。
これは、日本で、デジタルじゃないゲームの値段設定としてかなりがんばっていると思います。これ以上高いと、多分、購入してもらえないのでは。

カードは、「乗車券」のものよりも、ひとまわり小さくなっています。エンボス加工はされていません。このあたりも、値段削減の努力の結果だと思います。

行き先カードは、当然、日本語化されています。これは、やっぱり素晴らしいですねぇ。以前、エポックででたゲームは、訳以外、カードからなにから、全部、元のママ日本語なしなんていうのがありましたから。
色の他に、その色を表すマークもかいてあって、いろんな人にフレンドリーです。

カード自体は、もともとの「乗車券」でも、小さいカードでした。2作目の「乗車券 ヨーロッパ」、3作目の「乗車券 メルクリン」は、大きくなっています。小さいカードは、プレイしにくいという声も聞きますが、そんなに情報量の多いカードでもないので、これはこれで、切符っぽくって悪くないと思います。

汽車のコマは、1色ずつ小箱に入るようになっています。色の5色の収納箱と、それ以外のカードや、点数コマを収納する小箱が1つ、計6つの小箱がついてあります。
このあたりは、安くあげて、収納にもいいようにと、けっこう考えてあります。
ドイツゲーム(「乗車券」は、アメリカのゲームか?)は、なかが区切ってあるのですが、持ち運びすると小袋にいれておかないとバラバラになってしまうものもありますし、クイーンゲームズのように、そもそもどうやって入れるか謎という箱もありますから。

汽車のコマは、「乗車券」のものと一緒。点数ごまが、「乗車券」では木のコマだったものが、「チケットトゥライド」ではプラスチックのものになっています。
このあたりは、コマだってプラスチックなので、あんまりわたし的には、こだわりはないなぁ。

ボードですが、厚さが半分ぐらいになっています。
元に比べれば、確かに耐久性は落ちると思いますが、反ったりしませんし、よっぽど乱暴なことをしなけば大丈夫な厚さは保っています。

今回、このボードは、ホントようによくやってくれています。

まず、当たり前かもしれませんが、完全日本語!!!

「アルファベットなんて、簡単に読めるじゃないか」

という意見もあるのですが、「チケットトゥライド」は、8歳以上が対象のゲームです。
その年齢の子どもたちに伝えたいと思えば、やっぱり、地名の日本語化は、とっても大切です。

広げたときのボートの大きさは、「チケットトゥライド」も、「乗車券」も、同じ大きさです。
これは、汽車のコマの大きさ、つくりが一緒なんだから、当然といえば当然ですね。

このボード、けっこう「乗車券」のボードに比べるか、改善されているところがあります。

プレイのしやすさに関する改善点としては、ボードのまわりの得点トラックの改善があります。
「乗車券」の得点トラックは、1周80点で、四隅に時計の絵が描かれていて、その時計の絵は、得点のマスとして数えないつくりになっています。
「チケットトゥライド」の得点トラックは、1周100点。四隅の時計の絵も、得点のマスとなっていて、数え間違えが少なくなっています。
これは、細かい変化なのですが、「遊びやすさ」を考えたときに、とてもいい改善点だと思います。
また、点数が1周してしまったとき(ありえるのかな?)にも、101点からスタートするので、数えやすいです。

それから、もう1つの改善点は、カードや、ボードの色ごとにマークがついていて、色が見分けにくい人でも、プレーできるようになっています。
これは、「play:game」でのあおぞらさんの評価を読んで気づいたのですが、

「あれ?もともと、そうでなかったっけ?」

と確かめてみました。
2作目の「乗車券 ヨーロッパ」や、「乗車券 メルクリン」では、そうなっているのですが、確かに、1作目の「乗車券」は、そういうマークは付けられていませんでした。
これは、今まで日本のおもちゃのなかでは、あんまり考えてこられなかったことで、すばらしいなぁと思います。

もしかすると、改良をしっかりしてくる海外ボードゲームですので、マイナーバージョンアップをしていて、大賞マーク(ポーン)付きの「乗車券」では、改善されているのかもしれません。 このあたりは、確かめられませんでしたが、それでも、ちゃんとバンダイが、そういう部分を改善して出してきたのは、バンダイの「本気」さをうかがえさせられます。

マニュアルは、フルカラーでないのが残念でした。3色ぐらいで刷っていて、見にくいことはないのですが……。
ルールで問題になりそうなところは、かゆかゆさんが指摘されているように、「ゲームの終了」のところだと思います。これは、多分、勘違いなんでしょうねぇ……。この点は、残念です。

あと、細かいことですが、「乗車券」では1枚ずつだけついていた「最長ルート」のカードと「線路マス別得点表」のカードがありません。

「最長ルート」については、ゲームの終了時にいれる点数なのであんまり問題ないかな。ただ、入れ忘れがないように思うなら、多少あった方がいいと思います。

「線路マス別得点表」は、ボードにかいてあるのですが、たくさんの人数でプレーすると、これが見にくいです。1枚でもあると、

「得点表みせて」

とまわして使えます。いちいち、マニュアルをまわすのは、プレイアビリティが落ちます。
わたしは、本当は、このカード1人に1枚ずつあってもよいのではないかと思います。
これが、「チケットトゥライド」の最大の残念な点だなぁと思います。

でも、このゲーム、伝わるかどうかわからない今の日本の市場に、なんとかして「伝えたい」という思いは、いっぱい伝わってきます。
はたしてこれで伝わるのかどうかというのは、かなり難しいところではあるのですが……(そりゃ、「ドラえもんのアメリカ旅行ゲーム」にした方が、手にとってもらいやすい。でも、それはしないギリギリのところでがんばっています)
マニアからみれば、確かに、文句のいいどころ、ツッコミどころは、いっぱいあるのだと思いますが、わたしは、これが売れて、日本のボードゲーム市場が元気になってくれたら面白いなぁと思います。

そのためには、やっぱりボードゲームで一番大切なのは、遊んでみることです。

一緒に、子どもたちと。


英雄よ、世界を救え!

ルーンバウンド リプレイ&解体新書

ルーンバウンドのリプレイ本です。

わたしは、ルーンバウンドは、好きですよ~。

でも、時間がかかるのは、やっぱり難点だなぁと思います。
あと、1回でも気絶すると、もう、他人が気絶するのを待つしかしかたなくなる気がするところは、ちょっと、難しいところですねぇ。

でも、時間かけるなら、TRPGを素直にした方が……というと、身も蓋もないか。