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幻魔大戦14

2025年度ラストは、なぜか1970年代のお話です。

幻魔の郁恵との接触から、箱根セミナー1日目に。
このあたり、最高に頭おかしくて、宗教色が最高潮にたっしていて、主人公がやっていることも、他のキャラクターがやっていること、言っていることも、最高に新興宗教です。作者本人も、「教祖・東 丈」って、書いちゃってますからねぇ
そして舞台が、1970年のちょっと前ぐらいなんですから、本当に、これはSF的だ。それも、すごいSFだと思います。

続きがかかれることがないので、この小説、東 丈の組織(教団)運営は正しかったといいたかったのか、こんだけやってもダメだったといいたかったのかは、もはやわからないのですが。
うーん、ただ集団心理の怖さという意味では、読者の心理すら押し流して進むので、その脅威は伝わるかも。

そして、別れの曲から、そんなそぶりは一切なく、主人公失踪しちゃうんでしたっけ。あれ、この後、箱根のセミナーってどうなるんだっけ。
読んだはずなのに、全然、憶えていなくてドキドキしています。

そして、平井 和正、これがあるから、「100分で平井和正」とかは、ありえないんだろうなぁと思います。
筒井 康隆は、今年の年始にやっていましたね。小松 左京も、星 新一も、特集組まれることはあると思います。光瀬 龍なんかもありうると思うのですが、平井 和正だけは、多分、絶対にないと思わせる。

そんな唯一無二な感じがする1巻です。

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幻魔大戦13

視点は、杉村 由紀から、高鳥 啓輔、そして、田崎へ。
まあ、田崎の視点は、薄めかな。目覚めた人の視点で物語を見ることはできない。

もしかすると、目覚めている人の視点で見れば、この時点で明確に「守られている仲間」と「そうでない者」にわかれちゃっているのかも。

うーん、思想的には、小乗なんだろうなぁ。みんなを救おうというよりは、なんか、前からの仲間をピックアップしている感じが強いです。山本とかな。

今回の副題が「魔王の誕生」なので、魔王はやっぱり高鳥 啓輔という感じなんですが、どっちかというと久保 陽子に操られているので小物感がただよっています。
平井 和正は、「ようこ」という名前に、なんか恨みでもあるんでしょうか。「真幻魔」の方には、陽子と洋子がでてきますが、両方とも、色情に溺れるタイプとしてかかれています。

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幻魔大戦12

ほぼ、杉村 由紀の視点で物語が語られていく12巻目。
目覚めちゃった東 丈とか、井沢 郁恵とかは、不安定さがなくなってしまって、物語の軸になり得ない感じがありますねぇ。

覚りすました顔の向こう側に実は不安があったというのならかけるかもしれまんが、完全に覚醒してしまうと、もう、物語から退場してしまわなければならなくなる。

そう考えると、アダルト・ウルフガイのラストの退場は、犬神 明が完全に覚醒したということなのかなぁとも思ったりも、いや、そんなわけないだろうと思ったりもします。

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幻魔大戦11

「闇の波動」ということで、今回、狙われているのは杉村 由紀という感じですかねぇ。
高鳥 啓輔という、罠がGENKENに入り込んでいるのに、なぜ、丈は動こうとしないのか。
このあたり、「真幻魔」で、東 丈がアメリカに渡って吹っ切れたのと連動している感じもあります。

組織が、だんだんと腐っていく様子や理由を執拗にかいていく小説で、これ本当にSFなのかという。
そして、平井 和正が一貫して凄いのは、それを作者自身が、メチャクチャSFに決まっていると信じてかいているところだと思います。

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幻魔大戦10

Kindleをアレクサに読んでもらっています。
一緒に車の中でラストシーンを聞いていたでこねぇさんんが、

「えー、なにコレ。本当に空飛んでるのーー(笑)」

と結構、大ウケしておりました。爽やかな終わりと言えるな。

子宮がん、診療治療という流れは、なんか、平井 和正のなかではリアルなできごとだったみたいで、「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」でも、書かれていますねぇ。
娘は、今はマンガ家をやめて、子宮コミュニケーター(謎)をしているし、なんか、平井家のファミリーとして子宮がんと関わりがあったのかもしれません。

まあ物語としては救いはあるのですが、この物語がうまくいっていればいっているほど、それを信じて選択肢を少なくしてしまった読者がいるのではと思ったりもします。
いや、それはもちろん、個々の選択であり、物語は何を書いてもいいのだと思っているのですが、それでも、若干の怖さは感じるべきかなぁと。