ファイブスター物語17
カイエンの子どもたちが出会う17巻。
この人は、時間の中の人の変化をかかせたら天下一品だなぁと思います。
マキシが、どんな感じで成長していくのかも、ちょっと見えてきた……気がする。
この空白がいっぱいあるのに、想像できる。想像できるのに、ぶっ飛んでいる具合が、すごく絶妙です。
10年ぐらい前の本ですが、子どもを取り巻く状況は、この時以上に、どんどん悪くなっているなぁと。
なんか、政治的なものに振り回され続けている感じがものすごくします。
「小さく通して大きく育てる」
と、
「相手を分断させて、主張を通す」
が、本当に政治であるのか、自分たちが分断させられているのではないかということは、これからも、とても重要になっていく。
でも、今の状況って、分断するのにもってこいという気もします。
政府が世論誘導の研究を進めるという話も聞きます。
自分自身を含めて誘導されないということが本当に可能なのかというところは、けっこうわたしは悲観的だったりします。
子どもには子どもの、その時その時の言葉や思いがある。
「足が潰れてもいいから走らせて」
でも、それに大人が、
「子どもがそう言ったから」
といって、無条件に子どもだけに責任を背負わせて、従うのは、指導者としてはダメだろうと思います。
走っても、走らなくても、子どもはきっと後悔する。走らなくて、今しかないこの一戦を逃してしまう重さ、走って、ここで選手生命を絶たれるかもしれない重さ。
走れば勝てることが保証されているわけでは、もちろんない。
子どもが「今」しかみていないなら、見えていない「未来」を見るのが指導者の役目である気がする。
じゃあ、いつから子どもではなく、自分で決心する大人になるのか。
それは、成人したらか?一人で生きられるようになれればか?一人で生きるなんて、できるようになるのか。
難しい。