屍鬼2
2巻目にして、やっと登場人物たちがおかしさの元に少しだけ気づく。
この「少しだけ」というスピード感と空気の濃さが凄い。スピード感というと早く感じてしまいますが、逆で、この動かない感というか閉塞感か。
「十二国記」は、噛みしめなければ味がわからない小説といわれていたみたいですけれど、こっちもそうですよねぇ。
この時点で逃げてない読者はハマる。
Netflixで、「十二国記」のアニメを見て、けっこうおもしろいので小説を読んでみようということで……なぜか、「十二国記」ではなくて、「東亰異聞」、「屍鬼」と続けて読んでいます。
でも、めっちゃ雰囲気があっておもしろい。
ケレン味の効いたお話で、乱歩を思い浮かべたりしながら読んでいました。
ただ、読みながら心配だったのは、
「これ、どっちの話なの?」
ということ。
つまり、ミステリーなのか、ファンタジーなのか。
もう、ストーリーが進んで行くときには、どっちとして読んでも楽しいのですが、でも、心配になる。
ミステリーだと思って読んでいたのに、最後、全部の謎が怪異でしたとかだと、シラケるじゃないですか。でも、ファンタジーだと思って読んでいるのに、すべての怪奇現象がいや単なるつまらないトリックだからといわれるのもつまらない。
江戸川 乱歩なら、多分、ミステリーなんだろうと思いながら読める(多少、違うのもあった気がしますが)。
京極 夏彦は、ものすごく上手に煙に巻く(笑)
でも、この人の場合はどうなの??
ファンタジーとしても、ミステリーとしても、楽しいだけに、ラストのちゃぶ台返しが心配しておりました。
が、これすごい。
どっちで読んでも大満足でした。
多分、ミステリーファンも、ファンタジーファンも、満足すると思います。
なんとな~く、やおいな匂いのする男子校物語(笑)
実は、十二国記どころか、小野 不由美を読むのも初めてです。
でも、この裏に、十二国記の設定がすでにとか思って読むと、おもしろいのかも。
しかし、広瀬にとっては、救いのない話でしたねぇ。
以下、ネタバレありです。