美少女戦士セーラームーン3 完全版
これ、緻密に計算されていますよねぇ。
この人、緻密な人だったんだと、再確認しています。
ちびうさが、最初、うさぎにどうしても素直になれなかった理由も、この時代に来た理由をどうしても言えない理由も、ちゃんと理屈として組み込まれています。
そして、ちびうさが、闇に惹かれていく理由とかも、ちゃんと伏線がある。
おもしろい。
「美少女戦士セーラームーン」って、もう、懐かしなのかぁとか思うと、時代を感じてしまいます。
でも、小学2年生のとき、ヴィーナスの格好をしていた女の子も、もう確かに20歳を越えているんだから、そうなるか。
マンガって、時代が広範囲で、わたしは自分のことをマンガ好きだと思っているけれど、それでも、クリティカルなものって少ないです。
それだけ、裾野が広がっていると思えば、楽しいかな。
本人は、「萌え」もわからない、おたくとしてのメンタリティを持っていない人だそうです。
………。
嘘つけ(爆)
きっかけは、ヘンリー・ダーガーとかいっていますが、多分、セーラームーンあたりが気になっていたのではないかと。それで、ダーガーを知って「おー、芸術!」てな感じで、やっと、安心して語り出せたのではないかと。
この人って、今の地位や信頼をうしないたくない、そういう隠れおたくな感じがします。
ダーガーの話は、それなりに熱がはいっていておもしろいです。だから、ダーガーが好きなのは、多分、本当のことなのだと思います。が、それ以外の作品分析は、けっこう、いい加減だぞ。
まず、いろいろな人の説や考えをもってくるのですが、自分の感性に近くないものは、バッサリ感情で切り捨てています(笑)そのときのセリフが、
「わたしの専門的な経験からいえば……」
「わたしの感じた印象からいえば……」
みたいな感じの切り方です。
オイオイ、きみの感性は、そこまでシャープなのか(笑)
あと、解説でもつっこまれていますが、戦闘美少女を「日本的なもの」と位置づけながら、その存在を精神分析的に定義するというのは、あきらかに矛盾しています。
でも、「謎本」とか、「空想科学」たいな見方よりは、好きな見方ではあります。
戦闘美少女を語ることが、「自分語り」になっていくようなスタンスになってくれば、楽しいかも。
なにかを語りたいと思うとき、「好き」でも、「嫌い」でも、その対象になんらかの思いをこめているはずで、自分で選択して語りはじめた時点で、対象に対して冷静でなんかいられません。
だから、熱く語った、熱い文章が読みたいですね。