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HEN3 Kiss

どんなキャラクターかをよく理解しているから、状況だけ設定して転がしている感じがあるのですが、実際のところどうなんでしょう。

一緒にいる時間が長い異性(同性でもか)になんとなく好意を持ってしまうこういう感覚とともに、この感情に振り回されている感じがなんとも良いです。

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HEN2 Cinema

新しい物語に挑戦するというのも大事なんだけれど、こうやって、自分の武器をいろいろと確かめて、それを組合わせていくが、「プロ」っていう感じがします。
そのなかで、少しずつ新しいことを入れることで、読者も安心して読めるみたいなところはあるのかも。

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HEN1 Virgin

今、奥付見たら、1995年第1刷発行って書いてありました。1995年。積ん読20年以上前です。寝かしすぎ(笑)

「変」っていう短編集があって、それに続いてかかれたのが、この「HEN」だったような記憶があります。「変」がデビュー作だったのでは?
「変」は、本当に変なお話で、説明しずらいです。ホラーふり、ラブコメありみたいな話なんですが、メインのキャラクターが4人ぐらいしかいなくて、それがスターシステムみたいな感じで出てきて、それぞれの話に関連はないみたいな。
後半は、だんだんとそれが長編的な話になっていく。
キャラの性格とか、顔とかは、悪くいえば使い回し。シチュエーションも、前のと似たようなものからちょっとだけずらしてみたりする。なんか、シチュエーションの総当たりでお話を作ってみたりしているような、けっこう実験的なマンガでした。1

そして、この「HEN」は、その「変」の4人のメインのキャラクターを配した、本格的な長編。誰が誰に恋しそうとかは、けっこうわかっているのに、そのちょっとの混ぜ方の違いで、いろいろ変化していくのが楽しいです。

20年前の作品といいながら、そんなに色あせていない気がするのですが、まあ、わたしの感覚が古い可能性もあるので、それはわからない。でも多分、なんか普遍的なものはあるのかなぁと思います。

  1. 違うかも。すいません、なんせ20年以上前の話なので、記憶が定かではありません。 []