2月うつぼゲーム会 その7 対等!
九路盤囲碁
「囲碁知ってる?」
と2年生の子に聞くと、
「知ってる」
ということで、九路盤の囲碁をしました。
囲碁は、黒石と白石を交互に打っていく陣取りゲームです。自分の色の石で囲ったところが陣地となります。
ルールも5つぐらいしかない、本当は簡単なゲームなのですが、奥が深くてそのせいで、今まで敬遠されていたところがあります。
今は、「ヒカルの碁」という素敵なマンガの影響で、だいぶん子どもたちのプレー人口が増えてきているようです。
本式の囲碁は、十九路盤というたてよこ19×19のまさに碁盤目の碁盤のうえで遊ぶのですが、それだと時間がかかりすぎというのと、状況が複合的になって複雑になるので、子どもがやるときや、練習でやるときは、十三路盤や九路盤のちょっと小さめの碁盤を使って遊びます。
九路盤だと、本当に囲碁のなかのワンシーンだけを切り出したという感じの遊び方ができます。
黒石が先手、白石が後手と決まっています。基本的に先手の方が有利なので、今回は、子どもの方が黒石です。
最初の1手目。盤上左上あたりに打ってきました。
けっこう囲碁打ち慣れてるなぁという感想と、九路盤で打つのはじめてかなという印象です。
碁盤の端の方に打ってくるのは、端の方が中央よりも、陣地を作りやすいからです。だから、この手は「攻められにくい陣地を作るぞ」という意識が見られます。
でもそれは、十三路盤や十九路盤など大きな碁盤、対戦する両者の陣地がいくつもできるような状況での打ち方です。
九路盤の場合は、相手の陣地と自分の陣地、ほぼ1つずつしかできないことが多いです。
九路盤を上から眺めて、大きく2つの陣地に分かれると考えます。そうすると、1番得なところは、実は盤上中央の星だということがわかると思います。
だから、九路盤の囲碁になれている子は、はじめにこの星に打ってくることが多いわけです。
「あー、そこにきたか。上手やけど九路盤で打つときは、こっちの方がいいんやで」
とわたしは、中央の星に置きます。
「ほら見てみ。1つずつ石置いただけやけど、おっちゃんは、こっから半分陣地にするぞというかんじやし、わたしは、この端っこのあたり陣地っていう感じになるやろう」
と言うと、神妙な顔をして聞いてくれています。
「まあでも、まだまだ、相手のところからとっていけるしな」
考えのあるしっかりとした打ちすじでした。
あんまりお互いの陣地を荒らさずという感じの碁で、やっぱり盤面を二分したような結果になりました。
中央をとった分だけ、辛うじてわたしが勝ったという感じで、最終的には、六目差ぐらいだったと思います。
うーん、我ながら将棋よりはマシな腕といったところです。
最初に、中央をとられていたら、どうなったかわかりませんねぇ。
囲碁をまともに打ったのなんて、20年以上ぶりです。
あまり、複雑な攻防のない九路盤ぐらいがおもしろいです。
また、やりたいですね。