雨の日は 夢の足跡が ついてくる

吉野朔実,読書

いたいけな瞳3

この3巻の「いつも心にスキップを」というお話と、4巻の「嘘をつかずに男を騙す方法について」というお話が対になっています。

これは、アレですね。自由に生きている女の子が、もう決まった女の子がいる男にとっては、いかに危なっかしく見えるか(自分にとっても、相手にとっても)ということと、まだ、決めた女の子の子がいない男にとっては、どんなに魅力的に見えるかという話かな?

そして、そんな子は、どこかで案外、自由な自分をしばって欲しいと感じているのかも。
あぁ、これでは、4巻の感想だ(笑)

惹かれる話は、「夢喰い」。
XPのの女の子を外に連れ出してしまうお話。

それは、辛い記憶なので、記憶のなかに封印されてしまいます。

はじめて陽光のなかに出た女の子の気持ち。
ずっと、大切に守ってきた女の子を亡くした親の気持ち。
そして、女の子を光の下に連れ出したかった子どもたちの気持ち。

物語にかかれていないことまで、いろいろと想像できてしまう今の自分は、もしかすると、物語にたいして以前よりも不純になっているのかもしれないです。

神宮は、トラウマしらずなんではなくて、きっと、燿と同じ能力を持っているのだと思います。
でなければ、あそこで、あのかっこは出来ないでしょう。
トラウマさえも、笑いに変えちゃう強さと優しさ。

「恋は季節モノだが友情はオールシーズンだ」

といって去っていく彼の「恋心」が見えるとかいたら、それは、あんまりにも勝手な解釈なのかな。

でも、そんなこと言っているときは、たいがい恋してて、必死に自分に言い聞かせているときだと思います。