それいけ!アンパンマン
ひらがなの「あんぱんまん」からカタカナの「アンパンマン」に変わって、だんだんメジャーになってきた感じです。
でも、まだ、どこかかっこよさや強さよりも、やさしさの方が勝っている。テレビのアンパンマンとは全然違う印象です。
でも、どんなにメジャーになっても、印象がかわっても、自分の体をあたえて、人を助ける彼の心はかわっていないのだと思います。
だからこそ、いつも、子どもたちは、彼の姿に釘付けなのです。
そう。
これが、わたしが、知っている1番最初の「アンパンマン」。
出会ったのは、多分、小学生時代か幼稚園時代。
ピンポンパンのシンペイちゃんのイメージとアンパンマンのイメージがかぶっているので、その時代ではないかと思うんだが……。
それから、なぜか、高校の図書室にあって、懐かしく読んだ記憶が。
その時も、「深い」と思った。
そして、その頃はまだ、アニメにはなってなかったんじゃないかと思います。
なんか、サザエさんなみに昔からある気がするけど。
そう。
かれは、マントにつぎはぎがあって、小汚い感じがした。
そして、たとえ自分が恵まれていなくても、自分のすべてを投げ出すことをためらわなかった。
「あんぱんまん」も、「あらしのよるに」も、絵本の権威からは、ものすごく嫌われた本だったそうです。
でもそれは、子どもの心のどこかに火を灯す。多分、そんな本でした。
これからも残って欲しい1冊です。