ほんだきんいちろう,シェル・シルヴァスタイン,読書Shel Silverstein,おおきな木,シェル・シルヴァスタイン

きっと、どこかで読んだことか、聞いたことがあるような、そんなお話です。
つまり、名作ということ。

ひたすら、与え続ける「木」。そして、その恩恵を受け取るだけの「少年」。
物語の終わっても、少年が木の愛情に気づいたのかどうかは、結局わかりません。
あくまでも、与え続けた木のうれしさがかかれているだけ。

でも、シルヴァスタインのすごいところは、最後の直前に、

「だけど それは ほんとかな。」

と、問いかけているところだと思います。

もちろん、結論は出ているのだけど、それでも、そうやって問いかけることは、とても大切なことだと思いました。

もし、与えることが「犠牲」だと思うのならば、与えるべきではない。木にとっては、与えることこそが、喜びであったようです。
なかなか、そうは生きられないけれど、理想としたい生き方です。

あと、背表紙にシルヴァスタインの写真があるのですが、顔がこわすぎでした。
まあ、人間、顔ではないよ。

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THE MISSING PIECE Meets the BIG O

「ぼくを探して」の続編というか、姉妹編。
今度は、置き去りにされたカケラの方の物語。

一部、英語のわかんないところもあるのですが、鋭すぎて、繊細な相手を破裂させてしまったり、高いところに置き去りにされてしまったり……。
やっぱり、それは、人と人の結びつきそのものです。

でも、自分の欠けた部分を他人に満たしてもらうのも、ひとつの生き方なのだと思いますが、自分自身を磨いて丸くなるのも大切。

最後、丸くなった彼が、大きなOと一緒にコロコロ転がっていくラストは、満足してしまった。

「ぼくを探して」は、1人で転がっていったので、ちょっと心配していました。

一人一人の足で立って、そして、一緒に……

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THE MISSING PIECE

なぜか、英語版も、一緒に見せてもらう。

「ボク」って、itだったのね。