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春風のスネグラチカ

おっさんのツンデレって、あとがきに書いてあって、まぁ、その説明がすべてだなぁと。

うーん、こういう関係は成立することはあるのだと思う。でも、それが正しいのかどうかは、微妙に思ったりもします。男に都合がよい感じが、ちょっとする。
最終的には、2人の関係性ってことになるんだと思いますが。

伝わるのは針の穴みたいな確率で、これをやって、「実は優しさもあったのに伝わらなかった」とか言って憤る男がいたらそれはいやだなぁと。
というか、自分がそういう男になりそうでいやだなぁと思うんだろうねぇ。

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青い花8

青い花、完結。
鎌倉で、演劇で、女の子でということで、わたしの引き出しの中では、これは、「櫻の園」や「ラヴァーズキス」と同じ引き出しに入っております。
実は、「ゆめのかよいじ」も、同じ引き出しに入っていますが、あれは、鎌倉よりももっと田舎な雰囲気かなぁ。

鎌倉舞台の物語って、なんというか鎌倉愛に満ちていて、よいなぁと思います。
行ったことないけれど、憧れますね。

最終巻は、あーちゃんの「成長」をかく1巻。

心の成長は、実は自分のなかの狡さや、醜さに気づく過程でもあるのですが、それから全部目をそらしてもいけないし、それに押しつぶされてもいけない。
全部ひっくるめての自分を受け入れること。

そして、自分の全部を受け入れるためには、なぜか他人が必要なのだという不思議。

これからだって、心はざわつくこともある。
でも、それを全部ひっくるめて、多分、幸せというんだろうなぁという。

とてもよい物語でした。

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青い花6

臆さないこと
卑屈にならないこと
きちんと気持ちを伝えること

真っ直ぐだなぁ。
実は、真っ直ぐだと思っている気持ちが、曲がっちゃってることもあるけれど。

曲がっていると思っている気持ちが、真っ直ぐなこともある。
かも。

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青い花5

鎌倉で、女子校で、演劇で、百合で、と、いろいろ吉田 秋生の「櫻の園」を思い出します…。
アレ?鎌倉なのは「ラヴァーズ・キス」で、「櫻の園」は鎌倉ではなかったかな?

「櫻の園」が、本として、お話として、とてもまとまった1冊だとしたら、こちらの魅力は、まとまらないゴチャゴチャした人間関係にあるのかもしれないと思ったりしています。

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青い花4

ふみちゃんは、毅然としているとこと、ウジウジしているところと、両方あって、めがねで(?)、いいなぁと思います。

そして、このグダグダ感は、「敷居の住人」に繋がる感じ。

姿子さんの狐目も好きです。

まあ、ヴィジアルもあるんだけれど、それ以上に、なんか、キャラが立っていて素敵です。みんなけっこう、ひどいヤツだと思うけれど、それでいて魅力的です。