行ってくる 海街diary9
最終巻。
「行ってくる」
みんな、前を向いて。また、帰ってくるために。
あぁ、今でも鎌倉に行けば、この姉妹に会えるような気がする。そんなお話でした。
そして、新しいお話も楽しみです。
海街diaryの番外編というか、鎌倉の観光ガイドです。
長崎に行ったときにも感じたのですが、鎌倉とか、長崎とか、観光とそこに住んでいる人の生活が、自然に一体化している町というのは、なんとも不思議な雰囲気があるなぁと思いました。
住めば決して、「便利」な町ではないんだろうなぁと思うのですが、「ずっとここで、生活していきたい」と思わせるものが、どこにあります。
どこかその不便なところをひっくるめて、魅力的なんだろうなぁと思います。
微妙なすれ違いとか、行き違いとか、恋愛でもあるんだけれど、別に恋愛でなくてもあるそういう感情とか、関係とかをかかせたら、天下一品ですね。
それをかくためには、微妙な表情のかき分けとかが出来ないといけないのです。
「櫻の園」の頃の吉田 秋生は、まだ、その微妙な表情をかくのをさけていた気がするのですが1、このお話の中では、すごくはっきりとかいています。
ものすごく大きくてはっきりとした事件はないのだけれど、普段、人間って、たしかにこんな風に揺れ動いているんだよなあと思わせる物語です。
真昼の月をみんな知らないって、ビックリしました。
小学校ぐらいかなぁ、はじめて見たのは。