読書,阿部ヤヱエイデル研究所,子ども,知恵を育てる唄,遠野のわらべ唄の語り伝え,阿部 ヤヱ

知恵を育てる唄 遠野のわらべ唄の語り伝え3

全4巻の予定なのだそうです。

今回は、性にまつわる唄と、人を攻撃するときの唄。
はやし唄です。

うーん、今までの1、2巻では、うんうんと納得しやすい部分が多かったのですが、3巻目は、いろいろ考えさせられました。セクハラとかな。

汚い言葉を狩っていくうちに、それがもっとどうしようもない言葉や、どうしようもない状況になっていっているというのは、なんとなく感じていて、本当にこのまま突き進んでいいのか??

でも、はやし唄というのは、同じ文化をもった者どおしの間ならば、それで勝ち負けでもいいのだけれど、文化圏が違うと、一方的に、攻撃だけをしたりされたりする状況も出てくると思うのです。
そして、昔は、生まれ住んだところから外に出て暮らすことは少なかったけれど、今は、そういう状況ではなくなっている。

そういういろいろな文化がまざりあったなかで、極端ではなくて、いい加減を、わたしたちはさがしていかなければならないのかもしれません。

いい加減な結論ですが。

読書,阿部ヤヱエイデル研究所,呼びかけの唄,遠野のわらべ唄の語り伝え,阿部 ヤヱ

呼びかけの唄 遠野のわらべ唄の語り伝え2

動物とは、ブツブツと話してはいけないけれど、唄で呼びかけてやるんだよというのは、なんだか、とっても、納得のいく話です。

ただし、前巻に比べると、体系的ではなくて、読むのにかなり時間がかかっています。

まあ、途中に、引っ越しとか、生活環境がかわることがいっぱい入ったり、本がどこかに行方不明になっていたりということもありますが。

読書,阿部ヤヱエイデル研究所,人を育てる唄,子ども,遠野のわらべ唄の語り伝え,阿部 ヤヱ

人を育てる唄 遠野のわらべ唄の語り伝え

えーと、最近、お手玉にこっていて、そのながれで、どんな唄があるのかなぁという興味でよみました。
それから、「いわき ぱふ」でぱふ通信というのが出ていて、そこに、とっても素敵な遠野の子育ての話が載っていて、それに興味をひかれたということもあります。

読んでみて、ビックリしました。
先人の知恵みたいなのはあるかなぁぐらいに思っていたのですが、「わらべ唄」というのは、もの凄く体系だった子育てのシステムなんですよ。
だから、何歳ぐらいでは、こんな唄をうたって、こんな遊びをするということが決まっていたそうです。

なかには、家のご主人が、妾をかこってなんて、色っぽい唄もあるのですが、それにもちゃんと意味があって、子どもにうたいかけながら、実は遠回しにご主人に釘を刺したりしていたのだそうです。
面と向かって言うとけんか腰になってしまうことでも、そうやって、子どもにうたう唄に託して伝えたものもあると言うんですね。

今だと、「そんな唄!」ということで、きっと禁止されたりすると思うんです。でも、そういった伝える装置がなくなったことで、すごい今の社会って困っていることも多いんじゃないかと思います。

もうちょっと、この方の関わった本があるようですので、追いかけてみようと思います。