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屍鬼

原作の方の「屍鬼」。
藤崎 竜のマンガ版を読んだのは、もう10年ぐらい前になるのですね。

この人も、文章とか雰囲気づくりがめちゃくちゃうまいですねぇ。それを堪能しながら読んでおります。

全体として、閉鎖的な村の不気味さみたいなところ、雰囲気が物語の底に流れているのですが、それぞれの登場人物の立場によって、それに対する感じ方が違うというのが、すごく上手に出ています。これ、理解はしているけれど、1人の人間が書くわけで、けっこう書けていない物語も多いです。まあ、ものによっちゃ、一人称だったり、視点固定だったりしますしね。
でも、この人の場合は、全然逆に見える事があるよというのを丁寧に丁寧に書いていきます。
ただ、それでいて、全体として統一したイメージができているというのが、凄いなあと。

まあ、その分雰囲気を作り出すのに時間がかかって、物語が動いている感じがあんまりしないという問題はあるかと思いますが。
でも、その雰囲気にどっぷり浸かっちゃうと、物語の進行がどうでも良くなってくる気がする。そして、もちろん物語もおもしろいんですけどね。そこにいけるかどうかで、読者を選ぶお話かもしれません。そして、はまった人は、なんか語りたくなる感じのお話。

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かくりよものがたり8

ラスト。
まあ、第1部完だわな。そしておそらくは、打ち切りですね。

しかしこれ、続きはけっこう読みたいですけどねぇ。
「銀河英雄伝説」が終わって、帰ってきて欲しいです。

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かくりよものがたり7

あと1巻で、今のお話はここなので……。とうてい、敵を倒せるような状態ではないな、これは。
あとの問題は、どこまでかいてまとめるかかな。

好きなので、もっと続いておもしろくなって欲しいが。

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かくりよものがたり6

最後の命の輝き。
まあ、ジャンプだからとは思いながらも、くるものはあるなぁと。

登場人物にとっては、死は死だからねぇ。そこを脳天気にかかないところは、この人の好きなところです。

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かくりよものがたり5

凄い状態で、敵の強さがインフレしていきます。
唯一の救いは、基本、怨霊が自分勝手なことぐらいです。

絶望的。かなり、藤崎の非道い面が出ている気がします。嫌いじゃないけど。

イタコに呼ばれて、ヒューンと飛んでいく卑弥呼とか、沖田 総司とか、好き。