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SFマンガ傑作選

70年代の傑作SFマンガ。

ほぼまあ、コレ知ってるよね的な作品です。で、どれも好きです。はじめて読むのは、筒井 康隆のと佐々木 淳子の作品ぐらいかな。佐々木 淳子は、ものすごく気になっていたけれど、ずっと読んでなかったマンガ家さんです。
まあ、あの時代の少女マンガは、特に凄いですよねぇ。もちろん、入っていない名作もいっぱいあるけれど。
好きなやつが1冊にまとまっているというだけでも、価値ありかな。

山田 ミネコの「冬の円盤」が入っているのが、ものすごいチョイスだなぁと。萩尾 望都の「あそび玉」にしても、竹宮 惠子の「ジルベスターの星から」にしても、最高傑作というよりも、原点な感じの作品が選ばれているのがわかります。
この選び方も、一貫していて納得感があります。古典感がでている。

筒井 康隆のマンガとかは、もっと他の入れる余地があっただろうと思ったりもしますが……。

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東京創元社
発売日 : 2021-11-29

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ディエンビエンフー2 完全版

まあ、シリアスでリアルな絵柄のマンガだったとしたら、多分、残りもしなかったし伝わりもしなかった。
でも、この絵柄と物語にした時点で、抜け落ちてしまって伝わらないものもある。

サラッとひどいことがかかれているときに、それに気づけるかどうかという感性は、読者側が問われている。そして、その読み方を作者が制御することはとても難しい。
萩尾 望都は、いろんな層にできる限り伝わるようにかいていると言っていましたが、それは、なかなか天才じゃなきゃ無理だと思います。

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少年の名はジルベール

おもしろい。
天才が、しのぎを削っている感じがあります。ときには、精神的なダメージを受けながら。

そして、その真ん中に、増田 法恵という人がいる。
ものすごいイメージをもち、まわりに影響を与えながら、完璧主義過ぎて自分では作り出せない人。
多分、「わたしが作った作品は、 竹宮 惠子」と言いたい気持ちもあるのではないかと思う。1そして、ある面から見ればそれは真実。

竹宮 恵子は、表現したいことは渦巻いているけれど混沌としていて、それをどう形にしたらいいかで悩む。未熟でもいいので、ひたすら創造していく。増田の言葉が、そのグツグツした渦巻きに形を与える。

萩尾 望都は、常に揺るがない表現の核があって、それは誰の言葉でも揺るがない。意味があるのは、表現したものだけで、表現されていない物語に、あまり価値を感じない。でも、ものすごい繊細な感受性をもっていて、そのくせ、天才故に嫉妬心や猜疑心がわからない。

そりゃ、名作が生まれるわと思うし、そりゃ、別れていかないと生きていけないわとも思います。
多分、なにも嘘は書いていなく、ある意味、懺悔も入っているのかもと感じながら読みました。

ということで、これは竹宮 惠子サイドからみた、大宮のあの頃。次は、萩尾 望都「一度きりの大泉の話」。
萩尾 望都も、でも、2人のことが好きだったのだと思います。だからこそ、封印までしなければならなかった。

増山さん、2021年の6月にお亡くなりなっていた様ですね。
わたしは、「神の子羊」の続きが読みたかった……いや、読みたいです。

  1. 勝手な、読者の想像ね。 []

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萩尾望都 総特集 少女マンガ界の偉大なる母 文藝別冊

世代によって、感じ方とか、重要と感じる作品は違ってくるとは思うのですが、どの世代から、神と思われているというのは凄いことです。
そして、今もかき続けている。

わたしにとっては、「11月のギムナジウム」や「トーマの心臓」が、やっぱり1番中心にあって、その周辺に「精霊狩り」とか「ビアンカ」とかの一連の作品があるのですが、ある人にとってはそれが、「半神」であったり、「残酷な神が支配する」だったり、「ポーの一族」だったりするのだろうというのは、ものすごく理解できる。
その作品を読んだ時期によって、その価値が大きく変わってしまうぐらいに柔らかにできているのが萩尾 望都の作品だと思います。

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甘い生活 2nd season 9

いや、この前、萩尾 望都の本を読んでいて、弓月 光も同世代のマンガ家だということを知りました。
あぁ、確かに昔からいたなぁと。しかも、昔は少女マンガかいていたし。

でも、一線でかいている感じが強いなぁと。悪くいうと巨匠感がまったくない。良くいうと軽やかです。
なんとなく、「ゴルゴ13」と同じように、ある程度お話作りのパターンを自分で持っていて、それになっとくしている感じもします。
しかし、このいっつも時代とともに走っている感じは、本当に凄いと思います。