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<勾玉>の世界 荻原規子読本

荻原 規子の特集本。

<勾玉>の世界ということで、対談は、割とファンタジーよりの話をしていますが、小説は、「潮もかなひぬ」以外は、上田ひろみシリーズです。

うーん、わたしが読んだ上田ひろみシリーズは、「これは王国のかぎ」だけです。これは、他の荻原作品に比べると、ちょっと、鬱々としたものがある感じです。
で、今回入っている上田ひろみシリーズは、その習作みたいな短編です。「これは王国のかぎ」よりも、さらに鬱々としていて、微妙な感じ。
あまりにも、現実に近すぎるのかなぁ。昇華し切れていないものが残っているような気がします。

でも、基本的に、インタビューとか対談は、好きなんです。どこから、物語が生まれてくるのかというお話とかは、おもしろいです。
「潮もかなひぬ」を読むと、ちょっと「空色勾玉」が読み直したくなってきました。
文庫版、読むか?

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空色勾玉

かなり前から気になってはいた勾玉三部作です。
国津神と天津神の対立のお話です。
そして、その対立の根本には、イザナギとイザナミという世界を創造した二つの神の対立があります。

天津神の方は、不死の種族です。ケガしても、死にません。
国津神の方は、よみがえりの種族といわれていて、死んでも転生してくることが出来ます。

で、天津神の方は、国津神を滅ぼして、不死の世界を築こうとしているようなのですが、神様は不死でも、それにしたがう民は、普通の人間のような気がするのですが……。
どうなんでしょう?

でも、どちらも、「悪」としては書かれていないところや、主人公の気の強さなどは、とても、おもしろく読めました。

最近読んでいる児童文学(?)は、あたりが多いです。
これも、オススメ。

ということで、続編を買ってこねば。