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ダンピアのおいしい冒険3

未知のものを知りたいという気持ちも、大航海時代の欲望の中には確実にあったということを教えてくれる物語です。

神坂 智子のかこうとしていたものに近い感じがして、ちょっと新しい神坂 智子の作品に飢えているわたしには、良い栄養源。

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ダンピアのおいしい冒険1

トマトスープの「天幕のジャードゥーガル」が面白かったので、同じ人の作品を探してみたら歴史物をかいていたのでポチりました。

この人のかくマンガは、なんか、神坂 智子の匂いがするといったら、失礼になるのかなぁ。
なかなか、神坂 智子みたいに歴史マンガをかく人っていないので、とってもうれしい。

実在の冒険家ダンピアのお話です。

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シバの水面 天竺夜話3

彼は、二つの故郷はいらないといいながら、自分が仲間たちを救う力のいくつかが、自分が英国人だからだということには気づいていない。

多分、作者は気づいているんだと思います。
昔の神坂智子なら、主人公をその視点で留めておくことはしなかったと思います。

でも、この作品では、こうなのですね。

これは、神坂智子が、自分の思想や考えを登場人物に押しつけないぐらい余裕を持って物語をかけるようになったということか、それとも、その重たさに耐えきれなくなったのか、どっちだろう?

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空に泳ぐ魚 天竺夜話2

2つの祖国に引き裂かれる。
彼は、マハラジャでも何でもなくて、ただの盗賊団の下っ端。

多分、行きつく先にあるのは、喜劇ではないと思います。
でも、今は、笑っていよう。

今だけのことを考えて……。

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昏い月 古代幻想ロマンシリーズ7

あぁ。

「今日は『おてばん』の日」

とか思っていたら、長岡 良子を長岡 京子と打ってしまった……(笑)

ということで、時代は、南北朝に。
出てくる有名人が、足利 尊氏とかではなくて、佐々木 道誉っていうんだから、渋い(笑)

今までは、どうしても歴史のなかのシリアスな場面に出てこられなかった超能力者たちも、ちょっとずつ絡んできました。
ただ、やっぱり、力があると傍観者的な立場になってしまいますね。

このあたりの幻想と現実の絡め方は、神坂 智子のシルクロード・シリーズほど、上手にはいってないか。

「異聞竹取物語」が、自分的には、とっても気に入りました。
そうして、こんなふうに歴史の裏側をかけてしまうと、超能力者たちはある意味、いらなくなってしまうのかも。