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元祖大四畳半大物語1 松本零士 BEST SELECTIONS

「男おいどん」の原型みたいなお話です。

「男おいどん」との違いは、下宿の人間との人間関係がかかれているところかな。ちょっと、大人向けです。

しかし、基本、「男おいどん」も、「聖凡人伝」も、これも、みんな同じ話です。

孤独は、環境ではなくて、心の状態なので、何者かになれるまで彼らが満たされることはない。そして、何者かになっていても、自分で納得しない限り、満たされない。

その心というか、恨みをずっと忘れないところが、松本 零士の凄いところです。

確実に、わたしの何割かも、松本 零士で出来ています。

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バクマン。8

まあでも、中井さんはもてないので、いろんなこと経験していなくて、しかたない部分はあるんだよ。
普通に女の子がよってきて……という人生でない人生もあるから、舞い上がったりしたりすることもあるしな。

先がないと思ったら、そこに重点が置かれちゃうのは、仕方ないことだし。
周りがおいしいとこ取りしていたら、自分もとか思うしな。

仕事とプライベートが絡みまくりなのは、主人公たちも同じだしな。

彼もまた、男おいどんみたいな人なのですよ。

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聖凡人伝6

「聖凡人伝」も、これで完結です。

このマンガのすごいところは、何十年か後、松本 零士が生きていたら、突然、また、きのうのことのようにはじまりそうなところですね。

「男おいどん」は、おいどんが旅に出るところで終わっていますが、出戻 始のこの日常は、今も続いています。
しあわせでもなく、さりとて、不幸でもなく。

それは、永遠に続く、青春時代かも。