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家族八景 下

最後の話は、小説で読んだときもこわかったなぁというのを覚えています。
中学生ぐらいだったでしょうか。

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家族八景 上

清原 なつの版の「家族八景」です。
かなり原作に忠実で、雰囲気も、原作そのままという感じですねぇ。

けっこう、時代を感じさせられない物語です。
まあ、お手伝いさんという存在自体は、あんまり、その時代から少なかった気はしますが……。

で、原作に忠実なので、けっこう地味です。名作ですが。

これは、読む人の年代によって、受け取り方はものすごく多重的になるのかも。

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二十歳のバースディ・プレート 清原なつの忘れ物BOX2

時事をいれることで、その時代をうまく表せているかどうかというと、作品によってはあんまり上手には機能していない感じがします。

でも、清原 なつののマンガとして良質で楽しめます。

二十歳(はたち)のバースディ・プレート

清原 なつの / 本の雑誌社(2005/05)


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サボテン姫とイグアナ王子 清原なつの忘れ物BOX1

「清原なつの忘れ物BOX」の第1弾です。
今まで、コミックスには収録されなかった作品が載っています。

え~と、水準的には、そんなに出来はよろしくないかと。

清原なつのの作品自体が、ものすごいドラマチックであったりとかはしないので、けっこう評価的には難しいとは思うのですが、まだ、テーマをうまく昇華しきれていない感じがします。

まあ、だから今まで忘れ物だったのかも。

でも、清原なつの独特の「痛さ」と「諦観」(無常観?)みたいなものは、作品の奥にしっかりと流れています。

サボテン姫とイグアナ王子

清原 なつの / 本の雑誌社(2005/05)